2020年4月11日2021年12月24日投資
投資初心者のための基礎知識!投資の種類や始め方を解説
投資を始めようと思っている方の中には、どのような投資をすればよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。一言に投資といってもさまざまな方法があり、目的などによってもおすすめの種類が変わるのが投資です。
そこでこの記事では、投資初心者のための基礎知識や、投資の始め方をご紹介します。投資はしっかりと準備をして始めないと失敗につながる可能性もあるので、ぜひ参考にしてください。投資の種類を理解することによって、自分に合う投資を始められます。
そもそも投資とは?資産運用との違い
投資とは将来の利益のために、資金を投じることいいます。たとえば株取引なども投資といえますし、企業に資金提供をするのも投資のひとつです。資産運用と混同して考えている方もいますが、実際は意味合いが異なります。資産運用は資金を増やすまたは、減らさないために行うものです。
ややこしいかもしれませんが、きちんと理解しておくことが成功へつながります。人によって線引きは変わりますが、短期的にリスクを負って利益を出すのが投資です。長期的にリスクの低い方法で利益を出すのが、資産運用という分け方をする場合もあります。
投資初心者がまず知るべき、投資の種類と特徴
投資をするうえで重要なのは、しっかりした知識のもとに行うことです。投資は下手に手を出すと人生を狂わすこともあります。安定して利益を出すためにも、自分に合った方法をすることが重要です。
ここでは複数ある投資の種類と、特徴についてご紹介します。投資初心者の方は、どのような投資があるのか概要を把握してから自分に合った投資を選びましょう。
株
株は投資の中でも一般的な方法です。投資と聞いたときに最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。最近は株主優待という言葉が有名になるなど、資産家だけが行うものではなく身近な投資方法のひとつとなりました。
株取引は株式会社が発行する株券を売買して利益を出す投資です。株で利益を出す仕組みは大きく分けて2つあります。ひとつは安い株券を購入し、株価が高騰したときに売却してその差額で利益を出す方法です。また、業績によって配当金を受け取る方法もあります。
メリットとしては、短期間で大きな利益を生むことができる点です。株券は現在の状況や将来性によって価格が変動しており、昨日まで価値が低かった株券が革新的な発明をすることで急激に高騰することもあります。業績のよい企業の株券を買うことで、配当金や優待券を受け取れるのもメリットです。
一方で急激に株価が下がることで資産が減る場合や、企業が倒産して資産が一瞬でなくなるデメリットもあります。そのため企業の業績や競合他社の状況、かかわりのある国の情勢など幅広い情報を収集して行動することが必要です。
投資信託
投資信託とはさまざまな投資家から資金を集め、まとめて運用する投資方法です。運用は投資の専門家が、株式や債券など投資信託の運用方針に合わせて運用してくれます。運用の結果利益が出れば配当金を受け取れるので、投資額に比例して出る配当金が投信信託の利益です。また投資信託は、ファンドとも呼ばれています。
メリットは、個人で行うより成果を出しやすい点です。投資で安定的な利益を出すには、しっかりとしたベースの知識と常に最新情報を備えていることが重要になります。その点投資信託は、投資のプロが仕事として行ってくれるので安心です。
投資は元本が多いほうが利益を出しやすいので、一人で投資を行うよりも大きな金額を動かせる点もメリットといえます。資金があまりない方でも始めやすい投資です。
デメリットは、自分で運用はできないので知らないうちに損をしている場合があります。プロに任せられるといっても、技量の個人差などにより利益は確実というものではありません。投資信託は、元本を保証されているわけではないことを理解しておきましょう。
上場投資信託
上場投資信託は、投資信託の一種です。ETFとも呼ばれる上場投資信託は、株式と同じように証券会社を通して証券取引所で売買が行われます。そのため銀行や郵便局などの窓口で取引できる投資信託とは違い、証券会社のみでの取り扱いです。
証券取引所での取引になるので売買単位が決まっており、売買の金額を指定する指値注文と金額を設定せず取引の成立を優先する成行注文の2つがあります。運用の特徴は、日本平均株価やTOPIXなどの指標に連動した運用です。
上場投資信託のメリットは、投資信託と比べて購入時の手数料、運用や管理などにかかる信託報酬のどちらも安い傾向にあります。デメリットは投資信託と比べて、取引銘柄が少なく限られた範囲で取引を行わなくてはならない点です。
上場投資信託と投資信託はどちらが優れているといったものではありません。どのような投資がしたいのかを明確にして合うほうを選択することが重要です。
不動産投資信託
不動産投資信託も投資信託の一種です。REITとも呼ばれています。不動産投資信託は、主に取り扱う金融商品は不動産です。具体的には投資家から資金を調達してオフィスやマンションを購入し、購入した不動産を貸し出すことで、収益を投資家に分配するという形で利益を形成します。
一般的に不動産投資をするためには数千万円が必要ですが、不動産投資信託なら複数人で資金を出し合って購入するため、10万円程度から始められる点が魅力です。不動産投資に精通したプロが運用をするため、不動産投資の知識があまりない方でも始められます。換金率が高いのも魅力のひとつといえるでしょう。
デメリットは、不動産の投資になるので分配金が変動しやすいという点です。不動産は借り手がいなければ利益が発生しないので、退去者が出れば利益が減少します。また不動産は経年劣化をともなうので、家賃の減少や修繕費など収益が減少する可能性があることも覚えておきましょう。
先物・オプション取引
先物取引とは価格が変動するものなどを現時点の価格で、ある一定の期日後に取引を行う取り決めです。現時点では資金がなく数か月後なら買えるだけの資金が入る予定で、そのときには価格が高騰して買えなくなるリスクをなくすために用いられます。
メリットはリスクをなくすことにあり、デメリットは購入時に価格が下落していた場合は余分のお金を払って購入することになる点です。
オプション取引とは、先物取引の権利を売買する取引のことをいいます。先物取引は綿花を中心に発展してきました。近年は株取引などに応用されており、日経平均株価を取引対象とした日経225先物取引や日経平均株価オプション取引などがあります。
MMF・MRF
MMFとMRFは、どちらも短期債券を中心に運用する公社債投資信託です。基本的な性質は同じですが、個々に特徴があり若干違いがあります。自分に合った投資はどちらなのかを選ぶために、MMFとMRFの違いについてきちんと知っておきましょう。
2つは銀行口座でたとえられることが多く、MMFは定期預金、MRFは普通預金として考えるとわかりやすいでしょう。どちらも証券口座にお金を入金してから取引をスタートするのですが、MRFの場合は普通預金に金利が自動で発生するように証券口座に入金した金額を自動で運用してくれます。一方でMMFは自ら購入をしなければなりません。
解約する場合にも違いがあり、MMFは買い付けから30日以内に解約する場合は手数料が必要です。MRFは信託財産留保額が必要ないので、普通預金と同じ要領でいつでも入出金が可能です。
MMFはリスクが高い分、大きなリターンを期待できます。一方でMRFは自由度が高い分リスクが低いといえますが、大きなリターンを期待できません。
国債などの債券
会社がお金を借りたいときにまず頼るのは銀行でしょう。しかし、銀行以外からもお金を借りられます。証券会社を通してお金を借りたい旨を呼び掛けて、投資家などからお金を借りる方法です。借りた証明として発行される借用証書のことを債券と呼びます。
この方法は会社だけではなく、国が利用することもあるのが特徴です。国が発行する場合は国債、会社が発行する場合は社債と分けられます。お金を貸している間は毎年何%かの利子を得ることができ、借用期間が終了したら全額返済してもらえる比較的安全な取引です。
しかし、国の破綻や会社が倒産してしまった場合は返済してもらうことが難しくなるでしょう。債権を利用した投資をする場合は、信用度をしっかりとチェックする必要があります。利子が高いからと安易に行い、破綻や倒産ということになれば大きな損失を被りかねません。
飛び抜けて利子を高く設定している場合は、そうしないと誰も貸してくれないほど切迫した状況にある場合が多いといえます。債権は複数年にわたる長期的な投資なので、しっかり将来を見据えて計画しましょう。
FX
FXは為替取引のことをいいます。為替取引とは、通貨間で発生する価値の差で利益を出す取引です。ニュースなどで、円安ドル高などというワードを聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
なぜ通貨間で価値が変化するかというと、売り手と買い手がいるためです。人気のある通貨は買い手がつく一方で、人気のない通貨は買い手がつかず、安い金額でも手放した人が現れます。
何を基準に通過の価値が変化するかというと、主な理由は国の情勢です。国の財政状況や政治などさまざまな要因から判断されます。情勢で判断する理由は、情勢の悪い国は破綻する可能性があり、破綻してしまえば通貨に価値はなくなると判断されることが要因といえるでしょう。このように人気によって通貨の価値は変わります。
FXはレバレッジというシステムがあるので、実際に投資している資金より多くの資金を運用できるのが特徴です。大きな利益を生みますが、大きなマイナス取引が起きてしまった際は最悪借金を抱えてしまうというリスクもあります。また、利用する通貨によってリスクとリターンに大きな差があるのも特徴です。
不動産投資
不動産投資は、不動産を利用した投資です。具体的には土地やマンションなどを購入して、貸し付けをすることで家賃収入得て利益を生む投資方法です。貸すだけではなく、土地や建物を安いときに買って価値が高騰してから売却するという方法もあります。
メリットは、地価は場合によって何倍にも膨れ上がり大きな利益を生む可能性がある点です。家賃収入で稼ぐ場合も人気物件となれば大きな利益につながり、税金対策にも使えます。
デメリットとして考えられるのは、地価は周りの状況によって変化するので、大きく損をする可能性がある点です。入居者がいなければ家賃収入を得られず、修繕費などの維持費だけかさむ場合もあります。
購入する土地やマンション周辺のエリアをきちんと調査をして、収益につながるのかを判断しなければなりません。都市計画などの情報を集めることも有益な方法です。
投資初心者が投資を始める前の準備
投資は事前準備の度合いで結果が分かれます。事前に投資をする目的を考え、長期的な計画を綿密に立てることが重要です。投資を始める前の準備についてご説明するので、投資で失敗しないためにもしっかりとチェックしましょう。
投資の目的を決める
投資を始める目的を明確にしておくことは重要です。目的によって選ぶ投資の種類は変わり、間違った方法では目的を達成できません。
将来に備えるために投資をするのであれば、リスクをとって大きな儲けを得るより少額でも安定して利益が出る投資のほうがおすすめです。たとえば不動産投資として、マンションを購入して家賃収入を得ておき、将来的にそこに住むという方法もあります。
投資の勉強をするために投資をするなら、さまざまな方法を試すことがおすすめです。勉強の時点で損失を出してしまうと、その後投資ができなくなってしまう可能性もあるので少額の投資で勉強しましょう。
長期的な計画を立てる
投資をするときは、いつ、どれくらいお金が必要になるのか長期的な計画を立てましょう。投資は短期的に利益を生むことは可能です。一方でリスクを背負う必要があるので、短期的な投資は初心者の方にはおすすめできません。投資の基本は、リスクを回避して長期的に利益を出すことです。
一攫千金のつもりで投資に手を出すと失敗するかもせれません。ビギナーズラックで成功することもありますが、あくまでも運なので長続きしないでしょう。いつか損失を生んでしまうことになりかねないので、長期的に利益が出る計画を立てることをおすすめします。
最初は失敗してもよいので、少額でさまざまなことを試して勉強する期間を作るというのもひとつの方法です。
誰が運用するのか決める
投資には基礎知識が必要なだけではなく、最新の情報を常にキャッチする必要があります。そのため誰が運用するかは、重要なポイントです。人任せにするのは心配で、自分でやりたいというのは間違いではありません。自分で始めるならしっかりと学んでから運用をしましょう。
プロに運用を任せるのもおすすめです。知識がないとは運用ができませんが、知識があっても仕事などで取引をする時間がない方は、知らないうちに損失を生んでしまう可能性もあります。どちらが正解ということはありませんが、自分で行うか信託会社に委託するか、ファイナンシャルプランナーに相談するかなどをきちんと見極めましょう。
まとめ
投資には株、投資信託、上場投資信託、不動産投資信託、先物・オプション取引、MMF・MRF、国債などの債券、FX、不動産投資などさまざまな種類があり、目的などによって選ぶべき投資の種類が変わります。
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また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
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