2020年6月11日2021年12月24日資産運用
投資信託が初心者におすすめの理由とは?メリットとファンドの選び方を解説
投資を始めようと検討している方の中には、投資信託に興味があるという方もいるのではないでしょうか。投資信託には、初心者におすすめである理由がたくさんあります。それらを知ることで、初心者でも臆することなく資産運用の第一歩を踏み出すことが可能です。
そこでこの記事では、投資信託が初心者にもおすすめできる理由から、低コストかつ低リスクを叶えるようなファンドの選び方についてご紹介します。
投資信託は初心者にもおすすめ!
最近では投資信託という言葉をよく聞きますが、どのような投資なのかという具体的な内容までは知らない方も多くいるでしょう。
まずは投資信託の基礎知識をしっかりと頭に入れておくことが大切です。投資信託の基礎知識を知ることで、なぜ初心者にもおすすめできるのかという理由も見えてくるでしょう。
投資信託とは
投資信託とは、株や債券などの商品に対して投資および運用をする金融商品で、いわば投資のパッケージ商品を意味しています。
投資家から集めたお金をもとに、ファンドマネジャーという運用の専門家が銘柄選びから運用までのすべてを担っています。
その名からもわかるように投資を信じて託すことが投資信託であり、ファンドマネジャーによる運用が成功すれば、投資信託のお金とともに投資家が預けたお金も増える仕組みです。
初心者におすすめの理由
ファンドマネジャーが銘柄選びから運用までのすべてを担ってくれる投資信託は、投資家として必要なスキルや経験などもなく、初心者でも始めやすいといえるでしょう。
投資家が商品を選ぶだけで、専門家が運用した成果を受けられるのが投資信託です。ほかにもさまざまなメリットがあるので、ひとつずつ詳しく紹介していきます。
投資信託のメリット
投資信託には投資額や運用方法、節税など、初心者にもおすすめできるさまざまなメリットがあります。ワンコインから購入できる、分散投資によってリスクを抑えることができるなど、詳しく見ていきましょう。
希望に合わせた投資額で始められる
投資というと大金を運用するイメージがあるかもしれませんが、投資信託なら少額からでも始められるというのもメリットのひとつです。
毎月定額を購入する「投信積立」は、月額1,000円や5,000円と少額から始められます。なかには100円から購入できるところもあるため、希望に合わせた投資額で運用することができるでしょう。「まずは試してみたい」と考えている方にもおすすめです。
運用をプロに依頼できる
投資信託は商品を購入さえしてしまえば、面倒な運用面はすべてファンドマネジャーに一任するシステムです。そのため、事前に必要な経験やテクニックなどもなく、いつでも気軽に始めやすいというメリットがあります。
投資は「どのような戦略で取引すれば利益が上がるのか」という部分を考えることが重要なのですが、投資信託の場合はその必要がありません。プロのファンドマネジャーを信じて投資を託すことができます。
分散投資でリスクを抑えられる
投資信託には、債券や株式など複数の投資を対象として運用している商品もあります。最初から複数の銘柄もしくは対象に分散投資されているパッケージ商品です。このような商品には、分散投資によってリスクを抑えられるメリットがあります。
分散投資には、ファンド基準価格の極端な値下がりを防ぐとともに大損するリスクを抑える効果も期待できます。そのため、「投資を始めたいけれど、できるだけ大きなリスクは避けたい」という方にもおすすめです。
節税効果がある
2020年現在、投資の運用益が非課税になる制度はNISA・つみたてNISA・ジュニアNISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)の4種類です。本来、投資で得た収益には約2割の税金がかかります。NISAとiDeCoにはそれぞれ非課税投資枠と期間が設けられていて、その範囲内であれば収益が出ても非課税です。
iDeCoにはさらに節税できる優遇措置があります。iDeCoで投資したお金は、全額所得控除の対象です。そのため課税所得が減り、所得税と住民税が軽減されます。また給付金を受け取るときにも、年金として受け取るときは公的年金等控除の、一時金として受け取るときは退職所得控除の適用対象となります。
初心者向け!ファンドの賢い選び方
投資信託のインデックス型やバランスファンドには低コストから投資できるものもあり、初心者でも気軽に試せます。ただし、リターンをできるだけ大きくしたい場合、分配金のあるファンドは適していないため注意が必要です。
また、非課税制度にも対応したファンドを選ぶなど、収益に対する課税対策もしっかりと行うことが大切です。ここでは、より具体的で賢い銘柄の選び方をご紹介します。
インデックス型を選ぶ
インデックス型とは、特定の指標を意味するインデックスと同じ動きをするように運用する投資信託のことで、日経平均株価などの指数に連動することを目指しています。
基準となる指数と連動するために保有すべき資産の銘柄や量はシンプルに算出できます。そのため、ファンドマネジャーに対する高額な報酬や調査費用などもかからず、低コストでの運用が可能です。
また、インデックス型は市場全体にバランスよく分散投資をおこなうため、いくつかの会社の株を持つよりもリスクが低くなることを覚えておきましょう。
バランスファンドを選ぶ
バランスファンドとは、あらかじめ複数の資産対象がセットになった投資信託のことを指します。国内外を問わず複数の資産対象に分散して投資するバランスファンドでは、資産の構成比率を維持しながら運用できるのが特徴であり、メリットです。
バランスファンドは、初心者であっても1本の投資信託を購入するだけで複数の資産に分散投資する効果が得られます。ファンドの組み合わせを考慮する手間が省けるほか、少ない資金でも始められるため初心者にこそおすすめといえるでしょう。
分配金がないファンドを選ぶ
投資信託でリターンを最大にするためには、分配金がないファンドを選ぶのがポイントです。分配金を受け取ることでファンドの運用資金が減るため、複利効果を得ることができません。長期の運用を目指し、資産を大きく増やしたいなら複利効果は無視できないポイントです。
また、分配金には税金がかかるので、分配されたお金を再投資しようとしてもすでに税金が引かれた状態になってしまいます。このため、リターンを最大にするには分配金のない、あるいは分配金を支払う回数が少ないファンドを選択することが重要です。
低コストで始められるファンドを選ぶ
投資信託は保有しているだけでも信託報酬というコストが永続的にかかってしまうため、運用コストが低いファンドを選ぶだけでも、リターンの大きさが異なってきます。
投資信託の手数料としてコストが発生するものには購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額と3種類ありますが、特に重視すべきなのが信託報酬です。信託報酬は投資信託を保有している間は永続的にかかる運用コストだからこそ、できるだけコストの低いものを選べば、その分大きなリターンを期待できます。
節税制度に対応しているファンドを選ぶ
税制優遇制度に対応しているファンドを選べば、よりリターンを大きくすることも可能です。通常、投資で得た利息や配当金、分配金といった収益は、所得税として20.315%が課税されます。ただしNISAやiDeCoでは、それぞれ決まった投資枠と期間内であれば収益が非課税です。
たとえば、積み立てに特化したつみたてNISAを利用すれば、年間40万円の投資に関しては最長で20年間の収益が非課税となります。最大で800万円の投資が非課税になるので、中長期の運用を目指すのであれば、制度に対応しているファンドを選ぶことがおすすめです。
プロにおまかせ!投資信託の流れは?
資金を投じさえすれば、後はプロに運用をまかせるだけの投資信託ですが、一連の流れを知ることでより具体的なイメージが持てるでしょう。
そこで、お金を預けるところから投資が成功してお金が増えるところまで、投資信託の流れを詳しくご紹介します。どのようにして利益が得られるのかといった具体的な流れを見ていきましょう。
1.お金を預ける
投資信託を始めるには、銀行や証券会社で口座を開設する必要があります。口座を開設した後は、その口座に入金します。口座は即日使えるようにはならないため、余裕のある計画を立てることが大切です。
口座の開設には窓口とインターネット2通りの方法があり、窓口であれば対面で説明を受けながら手続きができます。ただし、人件費の分取引手数料が割高になるため、しっかりと比較検討することが重要です。
2.ファンドマネジャーが複数の商品に投資
投資家がお金を預けた後は、ファンドマネジャーがファンドの方針に合わせて信託されたお金を運用します。運用の専門家であるファンドマネジャーが株や債券などのさまざまな商品をしっかりと把握しながら、いかにお金を増やせるかといった戦略を立てて実践していきます。
投資家はお金を預けるだけで、運用部分はすべてプロのファンドマネジャーが行います。手間もかからないうえ、知識やテクニックなどを持ち合わせている必要もありません。
3.投資が成功するとお金が増える
ファンドマネジャーによる投資の運用が成功すると、投資信託のお金が増え、投資家が預けたお金も増えます。
投資信託で得られるリターンには、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。投資信託の時価を指す基準価額が上昇して売却時に発生する利益がキャピタルゲイン、分配金などの継続的な利益がインカムゲインとなります。
投資信託を始める際の注意点
投資信託を始める際にはメリットやファンドの選び方、基本的な流れなどを知っておくことも大切ですが、注意点もあります。この注意点を必ず確認したうえで検討することが重要です。
低コストかつ低リスクとはいえ、元本割れの可能性があったり、購入時だけでなく保持している間にもさまざまな手数料がかかってきたりといった注意点を詳しくご紹介します。
元本割れの可能性もある
プロに運用をまかせる投資信託ですが、専門のファンドマネジャーだからといって必ず儲かるという保証はなく、どうしても失敗してしまうリスクは避けきれません。
投資に失敗してしまった場合には元本割れする可能性もあります。元本割れのリスクがあることは、投資信託だけでなくほとんどの投資にいえることです。失敗した投資の損失は出資した投資家が被ります。投資を始める際には、事前にしっかりとリスクを理解することが大切です。
手数料がかかる
投資信託は低コストとはいえ、購入時や保持している間にさまざまな手数料がかかります。まず購入時には、基本的に数%の購入時手数料が必要です。同じ投資信託でも販売会社によって手数料が違うこともあるほか、手数料無料のノーロード投資信託もあります。
また、運用管理費である信託報酬、解約時にも信託財産留保額が発生します。さらに監査報酬や換金手数料、税金などさまざまなコストが必要であることも覚えておきましょう。
まとめ
投資信託は「専門的な知識やテクニックはないけれど投資を始めたい」という方にぴったりの投資方法です。初心者でも気軽に始められるでしょう。
投資信託では、プロのファンドマネジャーを信じて資金を託すことになるため、成功するかはファンドマネジャーの手腕にかかってきます。それだけに、ファンド選びが重要なポイントです。
ファンド選びについてより具体的なアドバイスがほしいという方は、投資のプロに相談してみましょう。ネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)では、投資や資産運用に関するご相談を随時受け付けています。国内外の大手金融機関アドバイザーも数多く在籍しており、セミナーや面談にも対応しています。
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また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
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