2020年8月19日2024年7月31日投資資産運用
投資信託の選び方完全ガイド!初心者でも失敗しないポイントを解説
投資信託は運用をプロに任せられるため、初心者でも始めやすい資産運用です。世の中に存在する投資信託にはさまざまなものがあるため、どのように選べばよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、投資信託の選び方や選ぶ前におさえておきたいポイントを詳しくご紹介します。
初めて投資信託に挑戦しようと考えている方や資産運用の幅を広げたいと思っている方は必見です。投資信託の見極め方を理解しておけば、どこに投資すればよいのかを判断する際に役立つでしょう。
目次
投資信託を選ぶ前におさえておきたいポイント
投資信託の銘柄を選ぶにあたって、まずおさえておきたいポイントが2つあります。
- 投資の運用期間
- 目標金額
それぞれについて詳しく紹介します。
投資の目的と運用期間を明確にする
まず、なぜ投資をするのか、その目的から逆算してどれくらいの期間で運用していくのかを明確にしましょう。
投資信託は、商品によって年間の利回りや手数料などが異なります。また期間に応じて積極的に行くのか、リスクヘッジするのかといった方針も変わるでしょう。
そこで、まず投資をする目的を明確にしてください。
- 投資する主な目的
- 老後生活の資金を準備したい
- 現状から収入アップをしたい
- 事業資金としてまとまったお金が欲しい
- 余剰資金を用いて投資しておきたい
老後生活の資金を準備したいなら、10年や20年といった長期的な目線を持って投資していくことが大切です。
一方、「現状から収入アップをしたい」や「事業資金としてまとまったお金が欲しい」といった目的なら、5年といった短期〜中期での運用期間になるでしょう。
このように、目的に応じて運用期間は異なるため、明確にしておいてください。
目標金額を設定する
運用期間だけでなく、目標金額がどれくらいなのかもあわせて設定しておきましょう。
20年運用するにしても、2,000万円や3,000万円、1,500万円とどれくらいの資金が必要なのかは、人によって異なります。
老後資金なら2,000万円やマイホームの購入なら1,200万円など、目的によっても異なるでしょう。
どれくらいの金額を目標にするのかによって、投資スタイルも異なるため、必ず設定してください。
投資信託の選び方1.リスクとリターンのバランスで選ぶ
自分の投資スタイルや目標とする金額、求めている利回りによってどのようなファンドを選べばいいのかが左右されます。
特に、リターン(利回り)とリスクのどちらを重視するのかは重要なポイントです。これから投資スタイルごとに適切なファンドを選定する方法を解説するので、投資を始める前に確認しておきましょう。
積極運用スタイル
リスクを許容してハイリターンを求める「積極運用」タイプの投資を検討している方もいるのではないでしょうか。ハイリターンを求める場合は、国内外株式型やREIT型(不動産)などの比較的値動きが大きいファンドを選ぶのがよいでしょう。
高い利回りを目指して運用するアクティブ型のファンドを選ぶのもひとつの方法です。値動きが大きいファンドは多大な利益を得られる可能性があるものの、運用に失敗すると損失も大きくなるので注意しましょう。
安定運用スタイル
資金を安定して運用したい場合は、リスクの低さを重視する「安定運用」スタイルがおすすめです。安定運用スタイルを選ぶ際には債券型・バランス型を選ぶのがよいでしょう。安定したリターンを目指して運用するインデックス型のファンドも検討してみてはいかがでしょうか。
これらのファンドは値動きの幅が小さいため、大きなリターンを期待できない反面リスクも小さいといえます。
投資信託の選び方2.ファンドの種類で選ぶ
投資スタイルが定まったら、ファンドの種類を決めることが重要です。
リターンの大きさとリスクの小ささのどちらを優先するかによって、適切なファンドは異なります。
ここではインデックス型・アクティブ型・バランス型の3タイプをご紹介するので、自分の投資スタイルに合う方法を選択しましょう。
インデックスファンド
インデックス型ファンドは、市場平均のリターンを得ることを目的として投資先の銘柄を選定します。日経平均株価やNYダウなどの主要な指標をベンチマークとして構成しており、比較的安定したファンドです。
指標を構成する銘柄と似たような銘柄に投資するため、個別の銘柄を詳しく分析するための手間がかかりません。運用にコストがかからない分手数料を安く設定でき、ノーロード・ファンドも多数存在します。
ベンチマークに連動するように作られており値動きの幅が比較的小さいので、安定運用スタイルの投資家におすすめのファンドです。
アクティブファンド
アクティブ型ファンドとは、市場平均を超えるリターンを目指して運用するファンドのことを指しています。
なんらかの指数に連動しない動きをするファンドを総称してアクティブファンドと呼ぶこともあるため、あわせて覚えておいてください。
アクティブ型に分類されるものは値動きが大きい傾向があり、大きなリターンを得られる可能性があります。資金を積極的に運用して増やしたい方におすすめです。ファンドを構成している銘柄によっては、相場が混乱して指標が乱高下するときでも安定したリターンを見込めることもあります。
バランス型ファンド
バランス型ファンドは資産複合型とも呼ばれ、ファンドマネージャーに資産配分を任せて分散投資するタイプです。構成する資産のうちのいずれかが大きな価格変動を見せた場合に、リバランスを行うファンドもあります。
手軽に複数の資産に投資できるため、リスクヘッジするために分散投資を検討している方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。分散投資はリスクヘッジのためだけではなく、安定したリターンを得るためにも有効です。
投資信託の選び方3.投資対象資産から選ぶ
投資対象国が決まったら、どの金融市場に投資するのかを判断しましょう。市場によって特徴が異なり、主な市場には次のようなものがあります。
株式 | 株式市場で運用するもの。比較的値動きが大きい傾向にある |
---|---|
債券 | 国債や社債などの債券で運用するもの。値動きが小さく安定している |
不動産 | REITとも呼ばれ、厳選した不動産で運用するもの。住宅やオフィスビルなど不動産の種類によってファンドが分かれていることが多い |
コモディティ | 商品先物市場で運用するもの。貴金属やエネルギー資源、農産物などさまざまなものが投資対象 |
株式や不動産などは値動きが大きめなので、ハイリターンを求める場合に適切な商品です。コモディティは対象によっては株式市場や外国為替市場と正反対の動きを見せることがあります。リスクヘッジにも有効活用できるでしょう。
投資信託の選び方4.投資対象の国・地域から選ぶ
投資信託を利用すれば、世界中のさまざまな国に手軽に投資できます。したがって、最初にどの国に投資するのかを検討しましょう。株式型を例にすると投資先は主に国内・先進国・新興国に分けられ、それぞれの特徴は次のとおりです。
- 国内:日本の株式市場で運用するもの。
- 先進国:北アメリカやヨーロッパなどの先進国にある株式市場で運用するもの。
- 新興国:アジアやアフリカなどの新興国にある株式市場で運用するもの。値動きが大きい分ハイリスクハイリターンになる
安定運用を重視するなら国内や先進国に、高いリターンを求めるなら新興国に投資するのがよいでしょう。特に新興国は経済成長の余地が大きく、比較的短い期間で大きなリターンを得られる可能性があります。
投資信託の選び方5.分配方法から選ぶ
ファンドを選ぶときには、分配金(収益分配金)の取り扱いについても、きちんと調べておかなければなりません。
ファンドごとに定められている決算時になると、運用益に応じて分配金が発生します。
発生した分配金をどのように取り扱うかによって「分配型」と「再投資型」の2つに分けられるため、それぞれのメリット・デメリットを覚えておきましょう。
分配型
分配型のファンドとは、決算時に発生した運用益の一部を投資家に還元するタイプのファンドです。分配の間隔はファンドによって異なるため、投資前にチェックしましょう。
運用益の一部を還元するものなので、ファンドの運用で運用益が出ていなければ分配されないのが基本です。ただし、さまざまなファンドの中には運用益が出ていなくても分配金が支払われるものもあります。
ファンドの資産から分配金が支払われるため、純資産が減り分配金が支払われる度に基準価額が下がるのが特徴です。
再投資型
再投資型のファンドは、決算時に発生した分配金を投資家に還元せずに同じファンドを購入するために利用します。発生した分配金から税金を引き、残った金額でファンドを買い増すので、資産運用の効率が上がるのが特徴です。
分配金を支払わないため、ファンドの資産が減らないことがメリットといえるでしょう。同じ利回りの商品でも、投資効率が高い分再投資型のほうが分配型のものより資産を増やしやすくなっています。
投資期間が長くなるほど再投資型と分配型で資産の差が開くため、長期運用を検討しているなら再投資型がおすすめです。再投資型は定期的に分配金を受け取れないのがデメリットといえます。
投資信託の選び方6.話題性のある投資テーマで選ぶ
投資先を決めるにあたって、話題やトレンドに目を向けることも大切です。注目を寄せているものや成長株は、今後大きく伸びている可能性が高いでしょう。
【話題性やトレンドのある主なテーマ】
- ESG・SDGs
- AI向け半導体
- 生成AI
- インド総選挙
- 2024年問題による人手不足
- 医療・ヘルスケア
- SAF
- MR(複合現実)
- EV(電気自動車)
- 生成AI
投資に関するテーマやキーワード、最新のトレンドや投資戦略などを調査すると、決める上での判断材料を増やせます。
投資信託の選び方7.手数料などのかかるコストから選ぶ
投資信託で資産運用する場合、購入時・運用中・解約時に手数料がかかります。それぞれの手数料はファンドによって異なるため、注意が必要です。手数料が高いと利益が目減りするので、事前にきちんと確認しておきましょう。
ノーロード・ファンドという購入時の手数料がかからないものもあるため、手数料を抑えたいときは一度チェックしてみてはいかがでしょうか。運用中には信託報酬や監査報酬などの運用管理費用がかかり、預けている資産に応じて一定割合を掛けたものを支払わなければなりません。
投資信託の選び方8.過去3年間の運用実績で選ぶ
運用実績もファンド選びに重要なポイントのひとつです。
最低でも3年分、可能であれば5年分の実績を確認し、安定して運用できているかを判断しましょう。
ある程度の期間をチェックしないと長期的な傾向がわからないので、覚えておきたいポイントです。
そのファンドに実際に投資していた場合に、どの程度のトータルリターンを得られたかを計算するのもよいでしょう。
投資信託の選び方で迷ったらネイチャーグループにお任せ
投資信託はほかの投資と同様に、元本保証がない金融商品です。選び方を間違えてよくないファンドに投資すると、失敗して資産が減るリスクがあります。
始めるときの情報収集とファンド選びが重要なので、事前に税理士をはじめとした資産運用の専門家に相談するのがおすすめです。専門家から適切なアドバイスを受けることで、ファンド選びに失敗する可能性を減らせるでしょう。
ネイチャーグループでは、そもそも投資信託を利用するべきなのか?という段階から目的や期間、目標金額などをもとに、適切な資産運用の方法をご提案いたします。
「どこに投資すべきか?」を迷われている方は、失敗しないためにもぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:投資信託の選び方は自分の実現したい金額や期間をもとに決めよう
投資信託は運用をファンドマネージャーに任せられるため、初心者でも手を出しやすい資産運用です。運用目的に合ったファンドを選んで効率的に資産を増やすためには、事前の情報収集が欠かせません。
多種多様なファンドがあるので、投資先として最適なものを見つけるためには、自分の実現したい金額や期間をもとに見ていく必要があります。判断が難しいポイントもあるので、疑問に思ったときは専門家に相談しましょう。
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芦田ジェームズ 敏之
【代表プロフィール】
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また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
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