2020年9月11日2021年12月23日資産運用

資産運用とは何か?資産運用の種類や始め方を分かりやすく解説します

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昨今、資産運用の重要性が高まってきています。しかしなかには「資産運用をしたいけれど、どうすればよいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、資産運用の始め方や簡単にできるおすすめの方法を紹介しています。何から始めればよいのかということだけでなく、自分の目標や方針に合った運用方法の選び方や、効率的な資産の増やし方についても理解を深めましょう。

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資産運用とは何か


近年、貯蓄や公的年金だけでは老後の生活やライフプランに不安を感じる方が増えており、それにともない資産運用の重要性が高まっています。これから資産運用を始めるためには、基本的な情報はもちろんのこと、資産運用を始める前の予備知識を蓄積しておくことが賢明な資産運用をするためには重要です。メリットとデメリットをしっかり理解した上で、資産運用をはじめましょう。

資産運用とは

資産運用の目的は、今持っている資産(現金、不動産、株、債券など)を管理・運用して、資産を増やしたり、利益を得たりすることです。

資産運用と聞くと、株式投資やFXなどをイメージする方が多いかもしれません。しかしそれ以外にも資産運用にはさまざまな形があります。身近なものでは定期預金や保険なども資産運用の一種といえるでしょう。

覚えておきたいのが、資産運用には多少なりともリスクが伴うことです。一般的に株式投資やFXはハイリスク・ハイリターンといわれますが、投資信託や国債・地方債など比較的リスクが低い運用方法もあります。

資産運用の重要性

資産運用の重要性がうたわれるのには2つの理由があります。ひとつは老後資金が必要になっていることです。背景には、年金受給年齢が60歳から65歳に引き上げられ、さらに「人生100年時代」といわれるほど寿命が延びていることなどがあります。

もうひとつが、インフレによる物価上昇です。銀行の定期預金で得られる金利の平均は0.002%前後です(2020年4月9日現在)。つまり10万円を1年間預けても2円しか金利がつきません。1年の間にそれ以上のインフレが起きると損してしまいます。

資産運用でより効率的に資産を増やすことが重要視されているのは、このようなことが理由として考えられるでしょう。

資産運用のメリット

資産運用のメリットとしては、将来に向けた長期的な資産形成ができる点が挙げられるでしょう。人生には子どもの学費、住宅購入、老後資金など大きな支出を要するタイミングがあり、都度数百万円、数千万円が必要になります。資産運用をしていれば、そのタイミングに合わせて数%の利回りで長期的に資産を増やすことが可能です。

また、家計の見直しができる点もメリットとなります。資産運用には元手となる資産が必要ですが、収入を急に増やすことは現実的ではありません。そこで今の収入のまま支出をコントロールすることで資産を生み出し、結果的に支出の見直しや、家計の無駄を省くことができます。

資産運用のデメリット

資産運用には、リスクがつきものです。必ずプラスの収益が出る保証はありません。株価であれば価格の下落による元本割れ、債券なら金利の変動により価値が下がるなどのリスクが考えられます。

資産運用を始めたら、放ったらかしにするのではなく、自分自身で勉強することが大切です。経済関連のニュースや株の値動きなど、自身が保有している金融商品の情報をチェックします。確定申告を行う必要も出てくるため、資産運用にはある程度の時間と労力がともなうといえます。

主な資産運用の方法

資産運用とひと言でいってもさまざまな方法があります。現在の資産状況によっても選択する方法は変わってくるでしょう。ここでは、主な資産運用の方法を紹介します。自分に合った資産運用の方法がどれなのか、ある程度の目星がつけられるでしょう。

預金

もっとも安心でリスクの低い資産運用方法が預金です。一般的に誰もが利用している方法なので資産運用としての印象は薄いかもしれませんが、預金保険制度があり、1,000万円までは元本が保証されます。ただし、低金利のため預金だけで資産を形成するのは難しいでしょう。

とにかくリスクを避けたい、資産を増やそうとは思っていない方には預金という方法がよいかもしれません。

国債

国債は、国がお金を借りるために投資家に対して発行する債券です。投資家が国債を購入すると、国が定めた金利を半年に1回受け取ることができて、満期になれば購入した資金満額が戻ってきます。

銀行預金よりも金利が高く、国が破綻することは今までにもないため、ローリスクローリターンな運用方法として人気があります。

個人が購入できる個人向け国債には、3年・5年・10年の3種類があり、3年と5年は固定金利、10年は変動金利となっています。個人向け国債、第109回債の5年固定金利は0.05%です(2020年4月9日現在)。

(参考:『財務省|現在募集中の個人向け国債・新窓販国債』)

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが代行して運用する投資方法です。投資の知識がなくても始められるので、投資初心者にとっては比較的ハードルが低いでしょう。

種類が多いのも投資信託の特徴です。なるべくリスクを抑えて、堅実的に資産形成を図る「債券型」や、多少のリスクはあるものの大きいリターンも期待できる「株式型」などがあります。

また、投資信託は積立投資も可能です。毎月1,000円や2,000円など決まった額を投資に回すことができるので、小額で長期的な資産運用を考えている人にはおすすめです。思い立ったときにすぐに始められる点も人気の理由でしょう。

株式投資

企業が発行する株を購入し、その売買によってリターンを得たり、配当金を受け取ったりするのが株式投資です。株の価格は株式市場における需要と供給によって日々変動しています。株価が下がったタイミングで購入し、上がったタイミングで売ることでその差額をリターンとして得ることが可能です。

また、企業の決算に応じて配当金がもらえたり、株主優待が受けられたりする点も株式投資のメリットといえるでしょう。配当金は保有する株数によって変わるため、たくさんの株数を保有しているほど多くの配当金を受け取れます。

外貨預金

外貨預金とは、日本円ではなく外国の通貨で預金をする資産運用方法です。為替の価格差を利用して利益を得ることができます。

たとえば、1米ドル=100円のときに預金をはじめ、1米ドル=120円になったタイミングで払い戻しを行えば、手数料などを省くと1米ドル=20円分の利益が発生します。預ける金額や為替レートによっては、大きな利益を得ることも可能でしょう。

ただし、外貨預金には手数料がかかります。手数料を差し引くと損になる場合があることも覚えておきましょう。

不動産投資

不動産投資は、自分自身がマンションや土地、駐車場などのオーナーとなり、その家賃収入を得るという資産運用方法です。初期投資としてかなりのコストがかかりますが、安定的な収益を得られるという意味では魅力的な投資方法といえるでしょう。

利回り数%が期待でき、不動産を元手にレバレッジをかけることでさらに大きな資産を形成することも可能です。ただし不動産投資には、土地や物件の見極めや、空き室対策など専門的な知識や情報が必要となります。多額の費用がかかる上、失敗したときの損失も大きいので、しっかりと勉強し、資金的にも余裕のある状態で始めましょう。

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資産運用の始め方


資産運用を始めるにあたり「まず何から始めればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、資産運用を始める際の大切な手順を紹介します。手順を守ることで、挫折や失敗のリスクも少なくなるでしょう。

資産形成を行う

資産運用では、まず始めに資産形成を行うことが必要です。事故などの緊急時用の預金や、数年以内に必要となる資金を除いて、余剰資金がどの程度あるのかを算出してみましょう。

資産運用に充てられる余剰資金は、多ければ多いほど運用益も大きくなります。ただし、小額から始められる方法もあるため、無理に貯める必要はありません。まずは自身の資産状況を把握することが大切です。

目標を決める

資産運用を行う場合には「ただ何となく貯めたい」ではなく「いつまでに、いくらの資産を得たい」と明確な目標を立てることが大切です。目標を立てることで、どの運用方法が適切なのかが分かります。

たとえば数年後に大きな資産を得たい場合に、小額を長期間投資する方法はミスマッチといえるでしょう。明確な目標を立てた上で、目標に到達するためにはいくらの余剰資金が必要か、どの運用方法を選ぶべきかを検討するのがおすすめです。

セミナーに参加する

資産運用を始める際には、まずは情報収集を行うことが必須です。やみくもに投資を始めるよりも、知識をつけてから始めたほうが挫折しづらいでしょう。

本や雑誌などで勉強する方法もありますが、まずはセミナーに参加してみるのがおすすめです。分からない点は講師に直接質問できますし、リアリティのある情報を得ることも可能でしょう。

最近では女性向け、初心者向けなど参加対象を絞ったセミナーも多く、参加のハードルも低くなっています。まずはセミナーに参加し、有益な情報を得た上で資産運用を始めましょう。

資産運用のスタイル

資産運用のなかでも投資信託にはさまざまなスタイルがあります。迷った場合は、運用の目的や方針に合わせて選ぶとよいでしょう。

たとえばリスクを抑えて老後資金を貯めたい方には、値動きの異なる複数の商品に分散して投資する「バランス型運用」がおすすめです。ある程度の余剰資金があり、ハイリターンを狙いたいという方には、国内外の株式に投資する「ファンド」での運用が適しています。

子どもの教育費を貯めることが目的の場合は、ある年をターゲットに設定してその年が近づくにつれて投資資産の組み換えを行う「ターゲット・デート型」の投資信託がおすすめです。資産運用は目的や方針を決めた上で、自分に合ったスタイルを選択しましょう。

資産運用を簡単に始める方法


「資産運用に興味はあるけど、難しそうでなかなか始められない」という方もいるでしょう。そこで、資産運用初心者にもおすすめの簡単に始められる方法を紹介します。4つの方法に絞って紹介しているので、より自分に合ったものが選びやすくなるでしょう。

投資信託

資産運用を簡単に始めたい方には投資信託がおすすめです。投資信託は、投資のプロであるファンドマネージャーが、あなたに代わって投資・運用をしてくれます。長期積立型の小額投資信託を選べば1,000円程度から始められるので、初心者でもハードルが低く安心できる方法といえるでしょう。

分散投資もできるため、株式投資などに比べるとリスクが抑えられる点も気軽に始めやすいポイントです。販売手数料や継続運用費がかからない投資信託を選ぶとよいでしょう。

インデックスファンド

投資信託には、大きく分けて2種類のファンドがあります。日経平均や東証株価指数(TOPIX)などの代表的な指数(インデックス)に連動した運用を目指す「インデックスファンド」と、インデックス以上の運用を目指す「アクティブファンド」の2種類です。

簡単に始めやすいのは、コストが低く長期的なリターンが大きい「インデックスファンド」でしょう。

株式投資

株式投資は、証券会社などを通して企業の株を購入する投資方法です。シンプルで簡単に始めやすい投資のひとつといえるでしょう。

将来性が期待できる企業の株を購入し、株価が上昇した時点で手放せば運用益を得られます。ただし、株価は日々変動しているので常に値動きを予測し、継続して利益を出し続けることは難しいでしょう。普段からよく利用する企業に投資し、株主優待を受けるのも株式投資の醍醐味のひとつです。

貯蓄型保険

リスクが低く、安全な資産運用方法のひとつが貯蓄型保険です。学資保険や終身保険として販売されており、必要な補償をつけながら、満期時には満期保証金を受け取ることができます。

掛け捨ての保険とは違い、保険料として支払った額は運用に回されるのが特徴です。運用益が出れば満期保証金に加算されて戻ってくるため、資産運用方法のひとつとして注目されています。長期的な資産運用を行えば、返戻率105%~110%も可能でしょう。

まとめ

資産運用とは、今ある資産を管理・運用することでより大きな資産をつくりだすことです。運用方法には国債や投資信託、外貨預金などさまざまな種類があります。簡単に始めたいなら投資信託や株式投資、貯蓄型保険などを選ぶとよいでしょう。

資産運用を始める際には、目標を明確にすること、正しい情報や知識を得ることが重要です。ネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)では、資産運用について詳しく学べるセミナーも定期的に開催しています。資産運用をお考えの方は、ぜひネイチャーグループのセミナーにご参加ください。

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芦田ジェームズ 敏之

芦田ジェームズ 敏之

【代表プロフィール】
資産規模100億円を超えるクライアントの案件を数多く抱えてきた異彩を放つ経歴から、「富裕層を熟知した税理士」として多数メディアに取り上げられている。培った知識、経験、技量を活かし、富裕層のみならず幅広いお客様に税金対策・資産運用をご提案している。
また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。

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