2022年8月17日2024年4月30日投資
低リスクで堅実な投資を実現!投資のポイントとおすすめ投資方法13選
投資に対して「損をするのが怖い」「ハイリスクで運用が難しい」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、投資の種類はさまざまで、リスクの低い方法を選択すれば損失のリスクを軽減できます。
投資経験の少ない方や損失を避けたい方は、低リスクの方法を選択しましょう。そこで今回は、リスクの低い投資方法や投資を始める際のポイントを紹介します。
目次
投資で発生し得るリスクとは
投資におけるリスクは、結果が不確実であることです。リスクと聞くと怖く感じますが、必ずしも危険なわけではありません。ここでは、投資で発生し得るリスクやリターンとの関係を紹介します。低リスクの金融商品で安定的に資産運用するために、事前に投資リスクに関する理解を深めましょう。
投資の定義
投資とは、リターンを期待して中長期的に事業や株式にお金を投じることです。似た言葉に資産運用や投機、ギャンブルがありますが、意味が異なります。それぞれの言葉の定義は以下の通りです。なお、広義では投資も資産運用に含まれます。
・資産運用:自身の資産を使ってお金を増やすこと
・投機:短期売買を繰り返し、多額の利益を追い求めること
・ギャンブル:娯楽を優先とした賭け事
投資リスクの種類
投資によって発生し得るリスクは複数ありますが、投資する金融商品や運用方法によって種類は異なります。代表的なリスクは以下の通りです。
リスクの種類 |
概要 |
---|---|
インフレリスク |
物価が上昇し相対的にお金の価値が下がること |
価格変動リスク |
換金する際の金額が元本を下回ること |
信用リスク |
投資先が倒産したりデフォルトに陥ったりすること |
為替変動リスク |
外貨建ての金融商品で、為替レートの変動により換金時の金額が元本を下回ること |
カントリーリスク |
投資先の社会・経済の情勢が不安定になること |
金利リスク |
金利が上昇することで債券の取引価格が下がること |
流動性リスク |
流動性が少なく思うように売買できないこと |
低リスクだとリターンも少ない?リスクとリターンの関係
リスクとは「結果が不確実であること=値動きの振れ幅」です。振れ幅が大きければリスクは高く、振れ幅が小さいほどリスクも低くなります。低リスクの投資がしたい場合、値動きの小さい金融商品を選びましょう。リスクを小さく抑えることで、安定的に資産運用できます。
ただし、低リスクの投資方法は値動きが小さいため、リターンも少ない点に注意が必要です。リスクとリターンのバランスを調整しながら金融商品を組み合わせるのが望ましいです。
リスクとリターン |
代表的な金融商品 |
---|---|
ローリスクローリターン |
現金(預貯金)、債券、外貨預金 |
ミドルリスクミドルリターン |
株式投資、投資信託、不動産投資 |
ハイリスクハイリターン |
FX、仮想通貨 |
投資リスクを抑えるコツは「分散投資」
配当金や売却益によって効率的に資産を増やせるのが投資のメリットです。さらに、分散投資をすれば、リスクを避けて投資の恩恵を上手く享受できるでしょう。ここでは、分散投資の3つの方法について詳しく解説します。
資産の分散
資産の分散とは、複数の投資先で資産運用する方法です。ひとつの金融商品に資金を集中させると、万が一うまく運用できなかった際に大きな損失が出る恐れがあります。
低リスクの投資を目指すのであれば、資産クラスや金融商品を分けて、資産を分散させましょう。ひとつの投資先で損失が発生しても、他の投資先で利益が出ればリカバリーできるため、全体の損失を小さく抑えられます。
地域の分散
地域の分散とは、複数の地域の金融商品に投資する方法です。日本国内だけでなく海外に投資することで、インフレリスクやカントリーリスクのリスクヘッジになります。
例えば、日本の普通預金に加えて米国株式に投資した場合、日本国内でインフレが起きても米国株式は直接的な打撃を受けません。また、普通預金の資産価値が目減りするリスクを米国株式の利益で補えるでしょう。
時間の分散
時間の分散は、高値で投資するリスクを下げる方法です。金融商品が高値のときに一括で投資すると売却益を出すのが難しくなりますが、複数回に分ければ、購入時の平均単価を低く抑えられます。
長期保有し値動きの影響を小さくするのも時間分散の手法のひとつです。短期で見れば値動きが大きいケースでも、長期保有することで1年当たりの価格変動のブレが安定する傾向があります。安定的な資産運用をしたい方は、長期保有でリスクを削減しましょう。
低リスクな投資を目指す!資産運用方法13選
リスクを抑えて投資すれば、損失を出す心配が減り、安定的な資産運用を実現できます。ここでは、低リスクな投資を目指す方におすすめの資産運用方法を紹介します。金融商品の特徴やメリットを理解し、自身の投資スタイルに合うものを選択しましょう。
預貯金
預貯金は、金融機関にお金を預けて資産を築く方法です。現在は超低金利といわれており、利息による資産の増額は見込めませんが、運用の手間をかけずに手軽に始められるというメリットがあります。
お金を引き出す際に元本割れしないことやペイオフの制度があるのも魅力のひとつです。ペイオフが適用されれば、金融機関が破綻した場合でも「1金融機関1預金者当たり元本1,000万円までとその利息等」が保護されるため、安心してお金を預けられます。
外貨預金
外貨預金とは、日本円ではなく外国の通貨で預金することです。預けたお金に付帯される金利は通貨ごとに異なるため、日本より高い金利を採用している国の通貨を保有すれば、高い金利収入が見込めます。
また、売却益を期待できるのもメリットです。外貨に換金したときより円安になり、外国通貨の価値が上がったタイミングで日本円に換金すれば、為替差益を得られます。
ただし、日本円での貯金のようにペイオフの制度が利用できない点に注意が必要です。
保険商品(定額年金保険)
投資性が高い個人年金保険や外貨建て保険は、利回りがよいケースが多く、最終的に手元に入る金額が元本を上回る可能性があります。投資とは少し違う分類ですが、高い利回りを期待できる商品は資産運用として活用できるでしょう。
また、いざというときの保証があるのも大きなメリットです。毎月保険料を支払えば、約束時に一定額のお金を受け取れるため、もしもの際のリスクに備えながらも着実に資産運用できます。
投資信託(インデックスファンド)
投資信託は、投資家から集めたお金をプロがさまざまな金融商品に投資する方法です。自分で金融商品を売買する必要がないため、投資に関する知識や経験がない方でも始めやすいでしょう。
少額投資や分散投資ができるのもメリットです。ひとつの金融商品に投資する金額が小さければ、一度に大きな損失が出るリスクを抑えられます。NISAやiDeCoといった制度を利用することで、税制優遇も受けられます。NISAは一定期間の運用益が非課税になり、iDeCoは掛け金を全額所得控除できるのがメリットです。
日経平均株価や東証株価指数といったベンチマークに連動した値動きをするインデックスファンドであれば、リスクが低く、安全性が比較的高いでしょう。
ETF
ETFとは、上場投資信託のことです。証券取引所に上場されている投資信託で、一般的な投資信託は証券取引所には上場していません。
ETFは株式投資と同様、証券取引所に上場しているため、リアルタイムに取引できます。一般的な投資信託は1日1回までしか取引できませんが、何度も売買できる点は魅力です。また、ほとんどのETFはインデックスファンドであるため、安全性が高いでしょう。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザー(ロボアド)とは、投資家に代わってAI(人工知能)が自動的に資産を運用してくれる金融サービスです。投資家のリスク許容度に応じて、AIが自動的に最適な金融商品を選択して運用してくれるため、資産運用の手間を省くことができます。
また、最低資金は1,000円~1万円程度でハードルが低く、投資対象が比較的安全性の高い海外上場投資信託や国内投資信託であるため、気軽に始めやすいでしょう。
債券投資(日本国債)
債券とは、国や企業が投資家からお金を借りる際に発行する有価証券です。満期まで保有すれば元本が償還され、それまでの間は定期的に利子を受け取れます。お金が戻ってくる可能性が高いのが特徴で、特に国債は信用リスクが低く、安定的な資産運用を求める方に向いているでしょう。
預貯金に比べると金利が高いため、ある程度のリターンを得られるのもメリットのひとつです。例えば、現在メガバンクで採用している普通預金の金利は0.001%程度ですが、国債では最低0.05%が保証されています。
私募債
私募債とは、会社が資金調達する際に発行する社債の1つです。企業のみ発行可能である債券で、投資家に販売することによって資金を調達します。 公募債は広く投資家に購入を呼びかけますが、私募債は限られた投資家にのみ購入を呼びかけるもので、通常の社債を発行するよりも簡易であるのが特徴です。
債券には額面があり、償還期限を迎えた際、販売した投資家に元金を一括返還することが義務付けられています。公募債のように、信用度を客観的に判断できる指標がないため、投資判断が難しい点に注意が必要です。
不動産投資
不動産投資は、購入した不動産を第三者に貸し出しすることで利益を得る投資方法です。インカムゲインとして家賃収入やレンタル料金が得られるのが主なメリットで、一度契約すれば長期にわたって安定的に不労所得が入ります。
ただし、ミドルリスクミドルリターンに分類される点に注意が必要です。「インフレリスクに強い」「節税効果を期待できる」「運用の手間がかからない」といった多くのメリットがある一方、空室リスクや初期費用・維持費がかかるといったデメリットもあります。
REIT(不動産投資信託)
REITとは、投資家から集めたお金をプロがさまざまな不動産に投資する方法です。1口数万円からの少額投資が可能で、分散投資もできるため、物件を購入せず気軽に不動産投資を始められます。
また、運用益が非課税となるNISAにも対応しています。納める税金を減らしながら資産運用できるため、節税を検討中の方にもおすすめです。
コモディティ投資
コモディティ投資は、貴金属やエネルギー、農作物といった商品に投資する方法で、投資先が実物資産であることが特徴です。
紙幣や株式のような金融資産とは異なり、物自体に価値があるため、物価の上昇に伴ってお金の価値が目減りするインフレリスクに対応できるのが強みといえるでしょう。また、コモディティは株式や債券と異なる値動きをすることから、分散投資にも適しています。
マーケットマネーファンド(MMF)
マーケットマネーファンド(MMF)は、主に短期の国債や社債に投資する投資信託です。株式を組み込んでいないため、公社債投資信託と呼ばれています。
MMFは運用実績に基づき利回りが変化するので元本保証ではないものの、元本の安全性を重視し、流動性の高い債券を中心に運用されているのが特徴です。
社債投資(AAA格)
社債投資は、会社が資金調達する際に発行する社債を取得する投資手法です。発行企業にお金を実質的に貸し付けて、発行企業から定期的に金利を受け取ります。満期を迎えると元本が返還されます。
格付機関が企業の信用力に対して格付けを行っており、信用度を客観的に判断できます。AAA格は格付機関から返済能力に対して高い評価を得ていることになるため、安心できる投資先といえるでしょう。
初めて投資する際の3つのポイント
投資はリターンを期待できるため、効率的に資産を増やしたいときに最適な方法です。ただし、運用方法を誤ると損失が出るリスクもあります。できるだけ投資リスクを減らし、安定的な資産運用を心掛けましょう。ここでは、低リスクの投資を実現する際に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
少額から始める
リスクを低く抑えたい方や投資初心者は、少額から始めることが大事です。一度に全額を投資すると、上手に運用できなかった際に大きな損失が出る恐れがあります。
損失のリスクを軽減するには、投資に慣れるまでは少額投資を心掛けましょう。投資信託やREIT、外貨預金といった投資方法を選択すれば、投資費用を小さくできます。
自分に合った方法を選ぶ
リスクを減らすには、自分に合った投資方法を選ぶのもポイントです。自身に合わない金融商品を選ぶと、思うような運用ができない恐れがあります。
投資を始めるときは、「投資によってどのような成果を出したいのか」を考えて、目標をしっかりと定めましょう。自分に合った投資方法を選択できれば、軸のぶれない資産運用ができるでしょう。
投資に関する知識を増やす
投資で失敗しやすいのは、よく分からない金融商品に投資するケースです。リスクを抑えて安定的に資産運用するには、始める前にしっかりと情報収集し、どの投資方法が有効か綿密に分析しましょう。
ただし、投資の情報分析には、金融商品だけでなく社会情勢や経済状況といった多方面に精通した知識が求められます。自分で情報収集したり独学で学んだりすることに難しさを感じる方は、資産運用に関するセミナーを受けたり専門家に相談したりするのが望ましいでしょう。
低リスクな投資を選ぶ際の欠点・注意点
低リスクな投資が自身の目的に合っている投資手法とは限りません。運用を開始してから後悔しないためにも、低リスクな投資を選択した際の欠点・注意点を把握しておくことが大切です。
低リスクな投資は基本的に低リターン(利回りが低い)
リスクとリターンは一般的に比例します。つまり、リスクが高いほど得られるリターンも大きくなる可能性が高いということです。
例えば、100万円を低リスクの年利0.05%の個人向け国債とリスクが高めな年利5%の金融商品に投資した場合、年間の利益は500円と5万円です。
ある程度のリスクを許容しなければ、資産を大きく増やすことは厳しいでしょう。
低リスクな投資はリスク0ではない
低リスクは、リスク0というわけではありません。個人向け国債は安全性が高いですが、国家が破綻した場合は価値がなくなってしまいます。
また、定期預金や普通預金も預金保険制度によって元本と利息の一部は保証されますが、1,000万円を超える部分については保証されないので注意が必要です。
低リスクで利回りの良い投資はありますか?
投資信託やREITなどは比較的低リスクでありながら利回りの良い投資手段です。しかし、資産運用である程度の利回りを希望するのであれば、リスクを許容する必要があります。
堅実に少しでも資産を増やしたい、大きく資産を増やしたいといったように、資産運用の目的やリスクをどの程度まで許容できるのかを総合的に考えながら自分に合う投資手段を選択しましょう。
低リスクな投資はネイチャーグループにお任せください
リスクを抑えながら最大限のメリットを享受するには、リスクとリターンのバランスが取れた資産運用が大切です。低リスクの投資方法は損失のリスクを抑えられる一方、投資によって得られるリターンも少なくなります。
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まとめ:低リスクな投資で堅実に資産を増やそう
投資におけるリスクとは「結果が不確実であること=リターンの振れ幅」です。低リスクの投資方法を導入すれば、リスクを抑えながら投資のメリットを享受できます。分散投資を意識しながら、リスクとリターンのバランスが取れた投資方法を検討しましょう。
投資に関する悩みや疑問がある方は、専門家に相談するのも方法のひとつです。ネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)では、資産運用や税務に関する専門知識を持つプロがお客さまに最適なプランをご提案します。ぜひ一度ご相談ください。
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また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
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