2025年2月18日
2025年2月18日不動産資産運用
不動産投資の失敗事例7選!つまずかないための成功ポイントも紹介

不動産投資は、家賃収入が得られたり節税対策になったりと、魅力的な投資先の一つです。
しかし、失敗してしまったという声も少なくありません。そうした声を聞いて、不安になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、不動産投資の失敗事例を7つ紹介します。つまずかないための成功ポイントも併せて紹介するため、不動産投資で失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
※本記事の記載内容は2024年9月現在のものです。
目次
不動産投資の失敗事例7選
まず、不動産投資のよくある失敗事例を7つ紹介します。
- 新築ワンルームマンションを言われるがままに購入してしまった
- 中古ワンルームマンションの購入でキャッシュフローを得られなかった
- 運用目的が定まっておらず物件選定を誤ってしまった
- 自分に都合が良い予測をしてしまった
- 配偶者の同意をもらわずに不動産を購入してしまった
- 社会人になってすぐに不動産投資に手を出してしまった
- 住宅ローンの繰上げ返済で資金が不足してしまった
同じ事態にならないように、あらかじめ詳細を確認しましょう。
新築ワンルームマンションを言われるがままに購入してしまった
新築ワンルームマンションを言われるがままに購入して失敗した例があります。
ある方は、毎月1万円ほどの赤字だったのにもかかわらず、ローンを返し終われば資産になる、老後に副収入を得られるという言葉を信じて購入しました。
しかし、新築ワンルームのマンションだったため、入居者が退去するたびに家賃が大きく下がります。
そもそも毎月赤字だったうえ、家賃収入も減少したことで赤字の金額は拡大。自己資金を毎月投入しなければならず、生活を圧迫するようになってしまいました。
中古ワンルームマンションの購入でキャッシュフローを得られなかった
中古ワンルームマンションを購入した結果、キャッシュフローを得られずに失敗した事例もあります。
ある方は、利回り7%で毎月10万円程度の家賃収入を得られるといわれて購入を決定します。しかし、ローンの返済や管理費、修繕積立金などが想定以上にかかってしまい、キャッシュフローを得られない状況でした。
加えて、退去者がいれば原状回復費用として毎回数万円程度負担しなければならず、結局収支はマイナスになってしまいました。
運用目的が定まっておらず物件選定を誤ってしまった
とりあえず資産運用をしないといけないと焦ってしまい、運用目的が定まっておらず、失敗したケースもあります。
家賃収入を得ること、節税対策など不動産投資をする目的は人によって異なります。
運用目的が明確になっていないまま物件を選ぶと、想定していた結果を得られずに、資産を増やすどころか大きく減らすことになりかねません。
不動産投資は運用目的をしっかりと決め、目的に合うような物件を選ぶことが重要です。
自分に都合が良い予測をしてしまった
自分に都合が良い予測をしてしまった場合も、失敗するケースが多い傾向にあります。
都合が良い予測をするのはいいですが、リスクも踏まえて最悪のケースもシミュレーションしておくべきです。
自分に都合が良い予測をする方の大半はリスクについての考えが甘くて準備ができておらず、不測の事態に対処できないまま失敗してしまう方が多くいます。
配偶者の同意をもらわずに不動産を購入してしまった
不動産購入は、数百万〜数千万円かかるのが一般的で決して安いものではありません。
しかし「不動産投資をするぞ」と意気込み、配偶者の同意をもらわずに購入を決めてしまう方が一定数います。
最初は隠せていたとしても、固定資産税などの通知でいずれバレる可能性は高いでしょう。バレた結果、理解を得られずに配偶者との関係が悪化したり、売却を強制されてマイナスが出てしまったりするケースもあります。
安定した運用を続けたいのであれば、配偶者からの了承を得ておくといいでしょう。
社会人になってすぐに不動産投資に手を出してしまった
社会人になると、社会的信用度が増すため、ローンを利用して不動産投資に手を出す方がいます。
不動産投資は、家賃収入を得られるというメリットがある一方で、管理費や修繕費などのコストも発生します。不動産投資を始めたのはいいものの、毎月の管理費や修繕費などが家賃収入で賄えず、自己資金を投入。
しかし、収入も貯蓄も少ない時期だったため、支払いが間に合わずに大きな借金を抱え、自己破産することになったケースもあります。
社会人になってすぐに不動産投資をするのが悪いわけではありません。しかし、シミュレーションを丁寧に行い、健全に運用しているかどうか確認すべきでしょう。
住宅ローンの繰上げ返済で資金が不足してしまった
物件を購入する際は、少なからず自己資金がかかるケースがあります。
年収が1,000万円程度あれば自己資金を用意するのは簡単なように思えるかもしれません。しかし、自己資金を用意できず、そもそも投資すらできなかったという方もいます。
というのも、住宅ローンの繰上げ返済をしていて手元に資金が残っていなかったからです。
住宅ローンの繰上げ返済をすること自体が悪いわけではありません。しかし、繰上げ返済をした結果、投資すらできなかったケースがあることは頭に入れておきましょう。
不動産投資の失敗事例からわかるつまずかないためのポイント
不動産投資の失敗事例からわかるつまずかないためのポイントは、以下の9つです。
- 不動産投資はキャッシュフローを重視する
- 不動産投資の運用目的を明確にする
- 新築ワンルームマンションの購入で自己資金の負担が発生する
- 信頼できる不動産会社を適切に選定する
- 自分でも不動産投資を勉強する
- セミナーや個別相談の場で判断せず相見積もりを取る
- 不動産投資で想定されるリスクを理解しておく
- 住宅ローンは繰上げ返済しない
- 不動産投資の相談窓口を把握しておく
不動産投資は、非常に魅力的な金融商品です。成功して資産を増やすためにも、しっかりと確認しておきましょう。
不動産投資はキャッシュフローを重視する
不動産投資は、キャッシュフローを重視しましょう。キャッシュフローは、お金の流れのことです。
「将来資産になるから」「多少の赤字はローンを返済すれば取り返せる」といった甘い言葉に惑わされてはいけません。
家賃収入はどの程度入ってくるのか、管理費や固定資産税はどの程度支払わなければいけないのかといったことを把握してください。
キャッシュフローがマイナスになれば、手元からお金が出ていくことになります。出ていくお金が多ければ、いずれ生活を大きく圧迫する原因となります。
不動産投資で失敗したくないのであれば、キャッシュフローを丁寧に確認しましょう。
不動産投資の運用目的を明確にする
不動産投資に失敗する方は、運用目的を明確にしていないことがあります。
毎月の家賃収入を大きくしたいのか、節税効果を高めたいのかなど運用目的は人それぞれです。
そして、運用目的によって選ぶべき物件は異なります。運用目的を定めずに物件を選ぶと想定していた結果は得られず、失敗につながります。
不動産投資を考えているのであれば、運用目的をはっきりとさせましょう。
新築ワンルームマンションの購入で自己資金の負担が発生する
新築ワンルームマンションの購入には、自己資金の負担が発生する可能性があることを理解しましょう。
どの物件もすべてフルローンができるわけではありません。金融機関ごとに条件があるため、自己資金の負担を求められることもあるでしょう。
つまり、自己資金が用意できなければ、物件を購入できないケースもあるということです。不動産投資は、物件を購入できなければ始められません。
不動産投資をする際は、あらかじめ自己資金を用意しておきましょう。
信頼できる不動産会社を適切に選定する
信頼できる不動産会社を適切に選定することも、不動産投資につまずかないためのポイントです。
メリットばかりを説明してくる不動産会社は、信頼できるとはいえません。不動産投資に関するリスクも説明し、購入者の疑問を丁寧に解消してくれてこそ信頼できる会社です。
不動産投資に失敗したからといって、不動産会社は助けてくれません。悪意のある会社を選んでしまった場合、資産がすべてなくなることもあるでしょう。
不動産会社は、慎重に選んでください。
自分でも不動産投資を勉強する
不動産投資をする際は、自分でもある程度勉強しましょう。特に、基礎知識の勉強は必須です。
- 不動産投資とは何か
- 不動産投資に関わる法律
- 税金など
基礎知識も把握していないまま、投資を始めるのは非常に危険です。情報の正誤判断ができないため、最悪の場合騙される恐れもあります。
セミナーや個別相談の場で判断せず相見積もりを取る
セミナーや個別相談などに参加すると、その場で購入するかどうか決めるように求められることがあります。
「今契約すれば安くできる」「今契約しないとこんな良い物件は二度と出てこない」など、決断を急がされることもありますが、その場で判断するのはやめましょう。
そこで、必ず相見積もりを取ってください。複数社から見積もりを取れば費用の相場がわかるうえ、一番安い業者を選べます。
安い業者がすべていい業者というわけではありませんが、高値で買わされるリスクを抑えられます。
不動産投資で想定されるリスクを理解しておく
不動産投資で想定されるリスクは理解しておきましょう。
不動産投資には、次のようなリスクがあります。
- 空室リスク
- 価格変動リスク
- 災害リスク
- 金利変動リスクなど
知らないまま投資を始めると、あらかじめ対策などが取れずに大きく後悔するでしょう。
住宅ローンは繰上げ返済しない
住宅ローンの繰上げ返済をしないことも、不動産投資でつまずかないためのポイントの一つです。
物件購入には頭金が必要だったり、物件を維持するために自己資金を充てたりするケースも少なくありません。
住宅ローンの繰上げ返済自体が悪いわけではありませんが、返済するということは自己資金がなくなり、万が一の時などに対応できなくなります。
シミュレーションなどを丁寧に行い、住宅ローンの返済をしても不動産投資に影響が出ない場合はいいですが、無理な返済はやめましょう。
不動産投資の相談窓口を把握しておく
不動産投資は比較的安定して運用できますが、どんなトラブルがいつ起きるかはわかりません。
空室が続く、修繕費が想定より高いといった場合に、相談先がないと適切な対処法がわからず、対応が後手に回る可能性があります。
結果、大きく資産を減らしてしまうこともあるでしょう。
投資を始める前に、不動産投資に精通した相談窓口を把握しておく必要があります。
不動産投資の失敗確率はどれくらい?
ここでは、不動産投資で自己破産することを失敗と定義します。
結論からお伝えすると、不動産投資で自己破産した方の正確な数字は公開されていません。しかし、推測はできます。
東京商工リサーチが公表した「金融再生開示債権の状況調査」をみると、2023年3月期の金融再生開示債権比率は、1.27%です。金融再生開示債権は、延滞債権や条件変更付債権といった回収が厳しいとされる債権で、銀行の貸出残高における不良債権の割合を示しています。
つまり、1.27%の方が不動産投資に失敗して自己破産に至っていると推測可能です。
ただし、1.27%の中には個人向け貸出の不良債権等も含まれているため、厳密にいえば不動産投資の失敗確率は1.27%以下であるといえます。
こちらの記事も読まれています:不動産投資で節税はできる?できない?仕組みを税務のプロが解説
不動産投資で失敗したくないなら専門家に相談
「不動産投資の失敗事例を見ると不安……」
このような方も多いでしょう。最善の対策は、専門家に相談することです。
不動産投資は家賃収入を得られる魅力的な投資ですが、専門的な知識が必要で、目的に合わせた戦略も考えなければいけません。
そのため、知識がほとんどない、もしくは浅い状態で、いきなり挑戦しても失敗する確率が高くなってしまいます。そこで、専門家への相談がおすすめです。
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不動産投資で失敗したくないなら、ぜひ一度ネイチャーグループにご相談ください。
まとめ:不動産投資の失敗事例を把握して安定した運用をしよう
不動産投資で成功するためには、過去に起こった同じ失敗を繰り返さないことが重要です。
本記事で紹介した失敗事例を把握しておけば同じ失敗をする可能性は下がり、安定した運用につながるでしょう。
ただし、失敗事例を把握しただけで、不動産投資が絶対に成功するわけではありません。
不動産投資に失敗したくないのであれば、専門家へ相談しましょう。
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芦田ジェームズ 敏之
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また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
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・日本最大規模の富裕層向けコンサルティング
・国際的な専門家ネットワークTIAG®を活用し国際案件も対応可能
・税理士法人ならではの中立な立場での資産運用
