コラム
敬と恥
2021年5月12日
人間できることであれば恥をかきたくないという気持ちを、心のどこかに持っています。しかし人間は完璧ではありません。自分の足りない部分を補うためには、それを恥だと思うことで他者への敬いの気持ちが生まれてきます。
敬と恥は密接な関係を持っているので、この記事ではその解説をしていきます。他者を敬い、自分の恥を自覚することで、人は成長につながっていきます。仕事面でもプライベート面でも、成長するきっかけとしてこの記事が役立つと幸いです。
敬いの気持ちを持ちながら自分の足りない部分(恥)を補う努力
人には足りない部分が多くあります。それを恥だと思えると、他の素晴らしさや敬いの気持ちが自然と生まれてきます。先輩や上司は何かしら、自分より優れたものを持っています。それを敬い、自分の足りない部分(恥)を補う努力を重ねることで人は成長していきます。
自分には足りない部分があるという自覚する
成長していくためには、まず自分には足りない部分があるという自覚することから始まります。人格やスキルなどすべてが完璧な人は、この世に存在しません。それぞれ得意・不得意があり、それを補い合うことで社会は成り立っています。まずはそれを認識しましょう。
そして周りから高く評価されている人がいたら、自分との差は何か考えてみましょう。もちろん自分の力だけでその差を埋められればベストですが、なかなかうまくいかないことも多くあります。そんなときは相手に敬意をはらって、教えを乞うことも必要です。そのときは恥だと思うかもしれませんが、それによって人は大きく成長します。
敬と恥はビジネスに限ったものではない
ここまで敬や恥について解説してきましたが、これはビジネスに限ったものではありません。例えば両親や祖父母といった家族、人生の先輩にも学ぶことはたくさんあります。人と人との関わり方、日々の生活の仕方などは家族からも学べます。
そのため家族・人生の先輩に対しても、敬いの気持ちをもって接することが大切です。「母親のこんなところが尊敬できるから、自分も人と接するときに役立てよう。」そうした学びが日々あると、人として成長することができます。こうして身につけた知識やスキルは仕事にも反映されます。敬と恥の心はビジネスに限ったものではなく、日々の生活の中でも身につけていくことができますよ。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
ことわざに「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉があります。人はある一定の年齢やキャリアに差し掛かると、どうしても人に教えを請うのは恥と感じてしまいます。しかしそこで聞くことをためらっていると、そこからの成長は止まってしまいます。
足りない部分を自覚し、それを補おうと行動できる人は成長を続けていきます。そのためには恥をかくことは一時的なものとして受け入れて、長い目で成長するために行動をしていきましょう。
まとめ
ここまでネイチャーフィロソフィーの「敬と恥」という項目について解説してきました。自身の恥をしっかり自覚して、足りない部分を持っている人に敬意をもって聞く。それができれば、人は自然と成長していきます。人への敬いの気持ちを忘れず、自分を高めていきましょう。