コラム
天国と地獄のうどん
2021年11月24日
みんなで釜の中にあるうどんを1mもの長い箸を使って食べようとしている。 長い箸のため自分で口までうどんを運ぶと落ちてしまう。 地獄では人が食べようとしている隙に横取りをし合い空腹を満たすことはできず、全員不幸に。一方、天国では長い箸を使って他者の口に運び、 感謝の連鎖が起きて全員が満足をした。
この天国と地獄という物語は、ひとりひとりが利他の気持ちで物事をおこなうことで、必然と環境は良くなっているというメッセージを伝えてくれます。
それではなぜ天国と地獄のような環境が、それぞれ生まれるのでしょうか。そして天国のような環境を作るためには、どのような行動をすればよいのでしょうか。本記事では、天国と地獄のうどんから学ぶ教訓について解説していきます。今後のビジネスに活かせる点もあると思いますので、読んでいただけると幸いです。
天国か地獄かを決めるのは自分自身
天国は利他的な考え方の人が集まり、地獄には利己的な考え方の人が集まっています。これは環境のせいかと考える人も多いかと思いますが、実は天国か地獄かを決めるのは自分自身の考え方です。普段から人を大切にしようとしているかどうかで、考え方は180度変わってきます。
一人一人が自分の周りをどのように思うかによって、自分の周りの環境も変わってきます。いい環境を作り出すのも、作り出すことができないのも、自分たちに責任があります。つまり自分の心が天国か地獄かの環境を作っているということです。
現代の地獄とは
相手の気持ちを考えない言動を繰り返していると、自分の周囲から人は去っていきます。さらには困ったときや助けてほしいときに、手を差し伸べてくれる人もいなくなってしまいます。これこそが現代の地獄の状態と言えます。
会社が地獄の環境になってしまうと、個人プレイしか生まれず組織としての強みが発揮できません。そうなってしまうと、会社としての成長が止まってしまいます。そうならないためにも、一人一人が利他の心をもって、天国の環境を作る努力をするべきだと思います。
人の心が社風を創り出す
利己的な人が集まった組織と、利他的な人が集まった組織では、どちらの組織が反映するかは一目瞭然。天国のような利他的な組織は、そこにいる人たちの心が創り出します。そしてその心が反映されたものが、社風となっていきます。天国のような社風を創り出せれば、会社は自然と成長していく可能性が高くなっていくと思います。
まとめ
ここまでネイチャーグループの「天国と地獄のうどん」について紹介しました。天国のような利他的な環境も、地獄のような利己的な環境も、はじめから決まっているわけではありません。そこにいる人の心が、環境を創り出しています。
天国のような利他的な環境を作りたければ、まず自分が率先して利他的な行動をする。そしてそれが他の人にも浸透し、いつの間にか社風になっています。天国のような環境を作りたいのであれば、まずは自らが動くことを意識しています。