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資産1000万円超えたらどうする?税理士が教える賢い運用と税金対策

資産1000万円を達成した方は、本当におめでとうございます!これは、あなたの努力と計画性が実を結んだ証拠であり、決して小さな金額ではありません。しかし、この1000万円は単なるゴールではなく、次のステージへ進むための大切なスタートラインです。

私たちは税理士法人ネイチャーとして、多くのお客様の資産形成をサポートしてきました。その中で確信しているのは、1000万円という資産は、これからの人生を豊かにするための強力なツールになり得るということです。この金額をどう活かすかによって、将来の生活は大きく変わります。

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銀行預金だけはもうNG!1000万円を眠らせるリスクとは?

「とりあえず銀行に預けておけば安心」そう考えていませんか?残念ながら、現在の日本において、1000万円を銀行預金にただ眠らせておくことは、賢い選択とは言えません。むしろ、以下のような大きなリスクを抱えることになります。

インフレで実質価値が目減りするリスク

皆さんもニュースで「物価上昇」という言葉を耳にすることが多いでしょう。これがインフレーション(インフレ)です。インフレとは、モノやサービスの値段が上がり、相対的にお金の価値が下がっていく現象を指します。

例えば、昔は100円で買えたジュースが、今は150円になっているように、同じお金で買えるモノが少なくなってしまうのです。現在の低金利では、銀行預金の金利はインフレ率を上回ることがほとんどありません。つまり、見た目の金額は変わらなくても、実質的な購買力は年々減少してしまうのです。せっかく貯めた1000万円の価値が、知らず知らずのうちに減ってしまうのはもったいありません。

増えない預金と機会損失

現在の銀行の普通預金金利は、ほぼゼロに近い状態です。例えば、金利0.001%の場合、1000万円を1年間預けても増えるのはわずか100円です。これでは、せっかく築いた1000万円が働くことができません。

もし1000万円を、年率3%で運用できたとしたら、1年で30万円、10年で約340万円も増える計算になります。銀行に預けたままでは、この増えるチャンスを逃していることになります。これを経済学では機会損失と呼びます。

資産1000万円から始める賢い資産運用ロードマップ

では、1000万円という資産を効率的に増やすためには、具体的にどうすればいいのでしょうか?私たちは、闇雲に投資を始めるのではなく、段階を踏んで着実に資産形成を進めることをおすすめします。

まずは目標設定から!ライフプランに合わせた「攻め」と「守り」のバランス

資産運用は、ゴールのないマラソンのようなものです。まずは何のために資産を増やすのかという目標(ゴール)を明確にすることで、取るべき戦略が決まります。

目標期間 具体的な目標の例 おすすめの運用スタンス
短期(〜5年) ・住宅購入の頭金

・車の買い替え費用

・結婚資金

守り重視(元本割れのリスクを極力避ける)
中期(5〜15年) ・お子様の教育資金(大学費用など)

・留学費用、資格取得費用

バランス重視(安定性と収益性を両立させる)
長期(15年〜) ・老後資金

・FIRE(早期リタイア)資金

・資産の最大化

攻め重視(リスクを取り、大きなリターンを狙う)

目標が明確になれば、それに合わせた「攻め(リスクを取って高いリターンを狙う」と「守り(リスクを抑えて安定した運用を目指す)」のバランスが見えてきます。1000万円という資産があるからこそ、このバランスを慎重に考えることが、将来の安心につながります。

投資初心者におすすめの低リスク運用

まずは、投資の基礎を学びながら、比較的リスクの低い方法で始めてみましょう。

NISA・つみたてNISAで非課税メリットを最大化

NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益(配当金や売却益)に税金がかからない、国が作ったお得な制度です。2024年から新NISAとして制度が大幅に拡充され、非課税保有限度額が1800万円に拡大されました。1000万円の資産をお持ちなら、この非課税枠を最大限活用しない手はありません。

新NISAには、特徴の異なる2つの投資枠があり、併用することも可能です。

項目 つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資上限 120万円 240万円
主な対象商品 国が厳選した低コストの長期・積立・分散投資に適した投資信託など 個別株、投資信託、REITなど(一部の高レバレッジ商品などを除く)
おすすめの使い方 ・コツコツ積立投資で着実に

・投資初心者の方の第一歩として

・まとまった資金での投資

・個別株など自由度の高い投資

※ 生涯にわたって非課税で投資できる上限額は、両方の枠を合わせて最大1800万円です。

税理士の視点: NISAの非課税枠を使い切ることで、本来約20%かかる利益への税金がゼロになります。例えば、100万円の利益が出た場合、約20万円が手元に残る計算です。これは税金対策として非常に効果的なので、ぜひ最優先で検討してください。

iDeCoで老後資金を準備しながら節税

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を拠出し、運用する年金制度です。最大の魅力は、3つのタイミングで手厚い税制優遇を受けられる点にあります。

タイミング 優遇の内容 具体的なメリット
① 掛金を拠出するとき 掛金が全額所得控除 拠出した掛金の分だけその年の所得が減り、所得税・住民税が安くなります。(例:年収500万円の会社員が月2.3万円拠出 → 毎年約4.1万円の節税)
② 運用しているとき 運用益がすべて非課税 通常、投資の利益にかかる約20%の税金がかかりません。(NISAと同様)
③ 将来受け取るとき 大きな控除が適用される 一時金なら退職所得控除、年金形式なら公的年金等控除が使え、税金の負担が大幅に軽くなります。

税理士の視点: iDeCoは、長期的な視点で老後資金を準備しつつ、毎年確実に節税効果が得られるため、資産1000万円を運用する上で非常に魅力的な選択肢です。ただし、原則60歳まで引き出せない点には注意が必要です。

投資信託の選び方と分散投資の基本

投資信託は、プロが複数の株式や債券などに分散投資してくれる商品です。少額から始められ、専門知識がなくても分散投資ができるため、初心者でもリスクを抑えやすいのが特徴です。

  • インデックスファンド: 特定の指数(日経平均株価、S&P500など)に連動することを目指すファンド。手数料が安く、長期的な運用に向いています。
  • アクティブファンド: 指数を上回るリターンを目指すファンド。手数料は高めですが、プロの腕次第で大きなリターンも期待できます。

投資信託は、主に以下の2種類に分けられます。

種類 インデックスファンド アクティブファンド
運用の目標 市場の平均点を目指す(日経平均株価などの指数に連動) 市場の平均点を上回ることを目指す
信託報酬(手数料) 低い傾向にある 高い傾向にある
値動き 市場全体とほぼ同じ動きをする ファンドマネージャーの手腕次第で、市場を上回ることも下回ることもある
こんな人におすすめ ・手数料を抑えたい方

・市場の成長に合わせてコツコツ資産形成したい方

・投資初心者の方

・市場平均以上のリターンを積極的に狙いたい方

・応援したいファンドマネージャーがいる方

 

税理士の視点: 投資信託を選ぶ際は、信託報酬(運用管理費用)に注目しましょう。長期保有するほど、この費用がリターンに与える影響は大きくなります。また、「卵は1つのカゴに盛るな」という格言の通り、分散投資はリスクを抑える基本です。複数の投資信託に分散したり、国内外の資産に分散したりすることで、リスクを軽減できます。

1000万円から挑戦!ミドルリスク・ミドルリターン運用

NISAやiDeCoで非課税枠を最大限活用しつつ、さらにリスクを取ってリターンを狙いたい場合は、以下の選択肢も検討できます。

個別株投資で企業成長を取り込む

特定の企業の株式を購入し、その企業の成長と共に資産を増やす方法です。大きなリターンを期待できる一方で、相応のリスクも伴います。

項目 メリット デメリット・注意点
値上がり益 ・企業の成長や人気の上昇により、株価が数倍になることもあり、大きなリターンを期待できる。 ・企業の業績悪化や不祥事などで株価が下落し、大きな損失を被るリスクがある。
配当金・株主優待 ・利益の一部を株主に還元する配当金や、自社製品

・サービスがもらえる株主優待といった、株価以外の魅力がある。

・企業の業績次第で、配当が減ったり(減配)、なくなったり(無配)することがある。
必要なスキル ・応援したい企業に直接投資できる。 ・どの企業に投資すべきか、財務状況や将来性を自分で分析する能力が求められる。

・1つの企業に集中投資するとリスクが高まるため、分散投資を心掛ける必要がある。

 

税理士の視点: 個別株投資で得た利益(譲渡益や配当金)は、NISA口座以外であれば原則20.315%の税金がかかります。損益通算や繰越控除など、税金に関する知識も必須です。また、税務調査では、株の売買に関する帳簿の管理が重要になります。

不動産投資信託(REIT)で手軽に不動産投資

REIT(不動産投資信託)は、投資家から集めた資金で不動産を購入し、その賃料収入や売却益を投資家に分配する商品です。少額から不動産投資ができ、分散投資効果も期待できます。

税理士の視点: REITの分配金は配当所得として課税されます。不動産投資に興味はあるが、現物不動産のリスクは避けたいという方には良い選択肢ですが、不動産投資特有の税務上のメリット(減価償却による所得圧縮など)は享受できません。

金融商品の組み合わせ方とポートフォリオの考え方

1000万円という資産があれば、複数の金融商品を組み合わせて運用する「ポートフォリオ」を組むことが可能です。これは、資産運用における最も重要な戦略の1つです。

ポイントは、ご自身のリスク許容度(どれくらいのリスクを受け入れられるか)に合わせて、異なる値動きをする資産(株式、債券など)を組み合わせ、全体のバランスを取ることにあります。

【リスク許容度別】1000万円ポートフォリオの配分例

タイプ 安定重視型(リスク許容度:低) バランス型(リスク許容度:中) 成長重視型(リスク許容度:高)
目標 元本をなるべく守りながら、預金以上のリターンを目指す。 安定性と成長性の両方を追求し、着実に資産を増やす。 ハイリスク・ハイリターンを許容し、資産の最大化を狙う。
現金・預金 300万円 (30%) 200万円 (20%) 100万円 (10%)
債券(国内・先進国) 400万円 (40%) 300万円 (30%) 100万円 (10%)
株式(国内・全世界) 300万円 (30%) 500万円 (50%) 800万円 (80%)

※上記はあくまで一例です。年齢、家族構成、投資経験などで最適な配分は異なります。

税理士の視点 複数の金融商品を運用する際は、各商品の税務上の取り扱いを理解しておくことが重要です。例えば、損益通算ができるもの、できないものなど、複雑なルールが存在します。

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資産1000万円超えたら必須!税理士が教える「税金対策」の重要性

資産が増えることは喜ばしいことですが、それに伴って「税金」の問題が必ず発生します。多くの人が見落としがちな税金対策こそが、資産を効率的に増やす上で最も重要な要素の1つです。

資産運用で利益が出たら税金がかかる!基本的な税金の種類と税率

資産運用で得た利益には、原則として以下の税金がかかります。

所得税・住民税(配当所得、譲渡所得など)

NISA口座以外での運用で利益が出た場合、原則として税金がかかります。主に以下の2種類の利益(所得)があり、それぞれに税金が課されます。

項目 譲渡所得(売却益) 配当所得(配当金・分配金など)
内容 株式や投資信託などを売却して得た利益 株式や投資信託などを保有することで得られる利益
税率 原則 20.315%(所得税15.315% + 住民税5%) 原則 20.315%(所得税15.315% + 住民税5%)
基本的な納税方法 「特定口座(源泉徴収あり)」なら、証券会社が自動で計算・納税してくれるため手間いらず。 「特定口座(源泉徴収あり)」なら、証券会社が自動で計算・納税してくれるため手間いらず。
確定申告で有利になるケース ・複数の証券口座の利益と損失を合算(損益通算)したい場合

・その年の損失を翌年以降に繰り越したい場合(繰越控除)

・配当控除を適用して、税金の還付を受けたい場合

・所得金額によっては、総合課税を選ぶことで税率が下がり、有利になる場合

税理士の視点 NISA口座で運用していれば非課税ですが、NISA枠を超えて運用する場合や、非課税対象外の金融商品で利益が出た場合は課税されます。特に、配当所得については、所得の金額や他の所得との兼ね合いで、総合課税を選択した方が税金が安くなる場合があります。ご自身の状況に合わせて、確定申告の要否を検討することが大切です。

贈与税(生前贈与の落とし穴と非課税枠の活用)

「子どもや孫に1000万円をまとめてあげたい」そう考えたとき、壁になるのが贈与税です。贈与税は税率が非常に高いため、正しい知識を持つことが不可欠です。

① 毎年コツコツ贈与する「暦年贈与」

贈与税には、年間110万円までなら税金がかからない基礎控除があります。これを利用して、毎年110万円以内で贈与する方法です。

【落とし穴】連年贈与(定期贈与)のリスク

毎年110万円ずつ贈与していても、「最初から1100万円を贈与する約束だった」と税務署に判断されると、合計額に贈与税が課される可能性があります。これを避けるには、毎年、贈与契約書を作成する、贈与の時期や金額を少し変える、あえて111万円贈与して少額の贈与税申告をするなどの対策が有効です。

② まとまったお金を渡すための「非課税特例」

特定の目的のために、大きな金額を一度に贈与したい場合は、以下の特例を活用できます。

特例の名称 主な内容・目的 非課税限度額(最大)
住宅取得等資金の贈与 子や孫がマイホームを購入・新築・増改築するための資金 1,000万円(省エネ等住宅の場合)
教育資金の一括贈与 30歳未満の子や孫の教育資金(入学金、授業料など) 1,500万円
結婚・子育て資金の一括贈与 18歳以上50歳未満の子や孫の結婚・出産・育児に関する資金 1,000万円

税理士の視点: 贈与税は税率が高い税金です。安易な贈与は高額な税負担につながります。住宅取得等資金贈与の特例、教育資金の一括贈与の特例、結婚・子育て資金の一括贈与の特例など、非課税贈与の特例を上手に活用することで、多額の贈与税を回避できます。ただし、各特例には細かい要件があり、税務調査で否認されるケースも多いため、必ず専門家にご相談ください。

相続税(1000万円でも関係ある?将来を見据えた対策)

「うちは資産が少ないから相続税は関係ない」と考えている方もいますが、実は1000万円という資産がきっかけで、将来的に相続税対策の必要が出てくることがあります。

まず、相続税の基本となる基礎控除について確認しておきましょう。これは、この金額までは相続税がかかりませんという非課税の枠のことです。

項目 内容
基礎控除額の計算式 3000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)
具体例 法定相続人が1人の場合、3600万円までは相続税はかかりません。

 

現在の資産が1000万円でも、賢い運用で数千万円、数億円と増えていけば、将来的に相続税の課税対象となる可能性は十分にあるので注意が必要です。

税理士の視点 相続税対策は、早く始めるほど効果が高まります。生前贈与の活用だけでなく、生命保険の非課税枠、不動産の活用など、様々な対策があります。特に、遺産分割対策は税金以上に揉める原因となることが多いため、資産がある程度まとまってきたら、税理士だけでなく弁護士など専門家を含めたチームで対策を検討することをおすすめします。

賢く得する!プロが実践する具体的な節税術

NISAやiDeCo以外にも、資産1000万円超えの人が知っておくべき節税術はたくさんあります。

NISA・iDeCo以外の非課税制度を活用する

例えば、ふるさと納税は、寄付によって所得税や住民税の控除を受けられる制度です。実質2000円の負担で返礼品がもらえ、節税と地域の応援を両立できます。ご自身の所得額に応じて、控除上限額をしっかり把握し活用しましょう。

医療費控除、ふるさと納税など、所得控除を最大限活用する

確定申告を行うことで、医療費控除、生命保険料控除、地震保険料控除など、様々な所得控除を適用できます。特に、年収が高い人ほど、これらの控除による節税効果は大きくなります。

税理士の視点: 意外と見落とされがちなのが、セルフメディケーション税制です。特定のOTC医薬品の購入費用も医療費控除の対象となる場合があります。また、住宅ローン控除も大きな節税効果がありますので、購入した場合は忘れずに確定申告を行いましょう。

法人化による節税メリットと注意点

「個人事業主として収入がある」「不動産所得がある」といった方で、資産が1000万円を超え、所得も増えてきた場合、法人化(会社設立)は有効な選択肢の1つです。

法人化には節税をはじめとする様々なメリットがありますが、同時にコストや義務といった注意点も存在します。メリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身の状況に合うかを慎重に判断することが重要です。

項目 メリット デメリット・注意点
所得と税金 役員報酬として所得を分散し、個人の高い所得税率を回避できる。 役員報酬を不相当に高く設定すると、税務調査で否認されるリスクがある。
経費の範囲 自宅を社宅扱いにする家賃、出張手当など、個人事業主より経費にできる範囲が広がる。 経費計上には客観的なルールが必要。私的な支出と見なされると否認される。
消費税 資本金などの要件を満たせば、設立から最大2年間、消費税の納税が免除される場合がある。 インボイス制度との関連もあり、免税事業者でいることが常に有利とは限らない。
コスト・手間 (社会的信用の向上) 会社設立費用(定款認証や登記など)や、赤字でも発生する法人住民税などの維持コストがかかる。
社会保険 (厚生年金に加入できる) 従業員がいなくても、社長一人の会社でも社会保険への加入が義務となり、保険料負担が増加する。

 

税理士の視点: 法人化はメリットも大きいですが、設立費用や維持コスト、社会保険料の負担増など、デメリットもあります。特に、役員報酬の適正化や、税務調査で否認されないための経費計上には細心の注意が必要です。法人化を検討する際は、必ず経験豊富な税理士にご相談ください。

生命保険を活用した税金対策

生命保険は、万が一の保障という本来の役割に加え、税金の負担を軽減するための有効な手段となります。主に所得税・住民税と相続税の2つの側面で活用できます。

対策できる税金 内容
所得税・住民税 生命保険料控除: 毎年支払う保険料の一部が所得から控除され、税負担が軽減されます。
相続税 死亡保険金の非課税枠: 死亡保険金には「500万円 × 法定相続人の数」という非課税枠があり、相続財産を圧縮する効果があります。

税理士の視点: 保険契約者、被保険者、受取人の設定によって、課税される税金の種類(所得税、相続税、贈与税)が変わってきます。意図しない贈与税が発生するケースも多いため、生命保険の加入・見直しを行う際は、税務の専門家にご相談いただくことを強くおすすめします。

【注意】税務調査で否認されないための「これだけは知っておくべき」ポイント

せっかく節税対策をしても、税務調査で否認されてしまっては意味がありません。お客様が陥りやすい「落とし穴」と、税務署が見るポイントをお伝えします。

領収書・証拠書類の保管の重要性

「経費」として計上したものは、全て領収書や請求書、契約書などの証拠書類が必要です。

  • 日付、金額、内容、相手先が明確に記載されているか確認しましょう。
  • プライベートな支出と事業(投資)に関する支出を厳密に区分しましょう。
  • 電子帳簿保存法に対応し、デジタルデータでの保管も検討しましょう。

税理士の視点: 税務調査では、「なぜこの費用が業務(投資)に必要だったのか?」という点を厳しく問われます。口頭での説明だけでは通用しないことが多いため、関連するメールや会議議事録なども併せて保管しておくことが望ましいです。

相場からかけ離れた取引は要注意!

例えば、家族間で不動産を「極端に安い価格」で売買したり、実態のない顧問料を支払ったりするなど、相場からかけ離れた取引は、税務署から租税回避行為と見なされる可能性があります。

税理士の視点: 親族間取引であっても、市場価格に基づいた取引を行うことが原則です。意図せず贈与と見なされたり、不当に税金を免れようとしたと判断されたりすると、追徴課税だけでなく、加算税や延滞税といったペナルティも科せられます。

名義預金と贈与税の誤解

「子どもの口座に毎年少しずつ貯金しておけば贈与税がかからない」と考える方がいますが、これは大きな間違いです。親が子どもの名義で預金を作り、親が自由に管理している預金は、名義預金と見なされ、実際には親の財産と判断されます。

税理士の視点: 名義預金と判断されれば、贈与の事実がなかったものとして、相続発生時に親の相続財産として扱われ、相続税が課税されます。本当に子に贈与したいのであれば、贈与契約書を作成し、子ども自身がそのお金を管理・使用していることを明確にすることが重要です。

税務署が注目する「資産が増えた人」の共通点

税務署は、過去の申告状況や不動産の登記情報、証券会社の取引情報、さらには国税庁のAIを活用した情報収集など、様々な情報源から「資産が増えた人」や「高所得者」を効率的に把握しています。

彼らが特に注目するのは、お金の不自然な動きです。以下に、税務署がどのような行動に注目し、何を調査するのかをまとめました。

注目される行動 税務署が調査するポイント
不動産の購入 その購入資金はどこから出たのか?

親族などから多額の贈与を受けていないか?(贈与税の申告漏れ)

高額な消費(高級車、ブランド品、海外旅行など) 収入に見合わない消費をしていないか?

その資金源は何なのか?申告していない所得があるのでは?(所得税の申告漏れ)

海外資産・海外送金 国外財産調書などを正しく提出しているか?

海外での所得を隠していないか?(国際的な租税回避)

税理士の視点: 資産が増えることは当然税務署も把握しており、不自然な資金移動や申告漏れがないかを常にチェックしています。税金は「知らなかった」では済まされません。 資産が1000万円を超えたら、税務のプロに相談し、適切な申告と対策を行うことが、将来の安心につながります。

1000万円をさらに増やす!税理士が推奨する次のステップ

1000万円という資産は、あくまで通過点です。ここからさらに資産を増やし、将来の目標を実現するためには、より戦略的なアプローチが必要です。

専門家との連携で安心・確実な資産形成を

資産運用や税金対策は、専門知識が多岐にわたります。全てを自分で網羅しようとすると、時間も労力もかかり、何より落とし穴にはまるリスクも高まります。そこで重要になるのが、専門家との連携です。

ファイナンシャルプランナーと税理士の役割の違い

資産形成やライフプランの相談をしたいとき、ファイナンシャルプランナー(FP)と税理士のどちらに相談すれば良いか迷うことはありませんか?

両者は協力し合う関係ですが、それぞれの専門分野と役割は異なります。違いを理解し、ご自身の相談内容に合わせて専門家を選ぶことが重要です。

比較項目 ファイナンシャルプランナー(FP) 税理士
得意な相談内容 ●教育資金、住宅資金、老後資金の計画

●家計の見直し、保険の選定

●NISAやiDeCoなど資産運用の始め方

●確定申告、相続税申告

●具体的な節税対策

●法人化のシミュレーション

●税務調査の対応

視点 長期的・全体的な視点(夢や目標の実現をサポート) 税務・会計の視点(手取りの最大化をサポート)
資格がないとできないこと(独占業務) (特になし)※幅広い金融知識が強み 税務代理、税務書類の作成、税務相談※これらは税理士にしかできません。

税理士の視点: 資産運用と税金対策は密接不可分です。どんなに素晴らしい運用計画も、税金を考慮しなければ手取りは大きく減ってしまいます。私たちは、FPと連携し、お客様のライフプランに合わせた最適な税務戦略を提案することで、手取り額最大化とリスク低減を実現します。

資産運用のプロ(IFAなど)との協業

特定の金融機関に属さず、お客様の利益を最優先にアドバイスを行う独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)と組むことも有効です。IFAは幅広い金融商品の中から、お客様に最適なものを中立的な立場で提案してくれます。

税理士の視点: IFAと連携することで、お客様は税務と運用の両面から最適なアドバイスを受けることができます。弊社では、お客様のご希望に応じて、信頼できるIFAをご紹介することも可能です。

国際税務の視点:海外資産・海外赴任がある場合の注意点

もしあなたが海外に資産をお持ちの場合や、将来的に海外赴任の可能性がある場合、日本の税制だけでなく、国際税務の知識も必要になります。

CRS(共通報告基準)と国外財産調書

現在、CRS(共通報告基準)と国外財産調書という2つの制度により、日本の税務当局は個人の海外資産を正確に把握しています。

比較項目 CRS(共通報告基準) 国外財産調書
制度の目的 各国の税務当局が、他国に住む人の金融資産情報を自動で入手するため 日本の税務当局が、日本の居住者が持つ国外の財産を把握するため
仕組み 金融機関から税務当局へ(国際的な自動情報交換) 個人から税務署へ(本人による自己申告)
対象となる情報 海外金融機関の口座情報(残高、利子、配当など) 5,000万円を超える全ての国外財産(預金、不動産、有価証券、美術品など)

税理士の視点: これらの制度により、海外資産の把握は格段に進んでいます。故意の申告漏れは重いペナルティの対象となりますので、海外に資産がある場合は、必ず税理士に相談し、適切に申告してください。

海外口座・海外投資の税務申告

  • 海外投資で得た利益にも、原則として日本の所得税・住民税が課されます。その申告で特に注意が必要なのが、海外と日本での二重課税、外貨を円に換算する際の為替レートの計算です。二重課税を避けるためには外国税額控除という制度がありますが、為替計算を含め、その手続きは非常に複雑です。

税理士の視点: 海外の金融機関からの送金や、海外投資の利益の計算は複雑であり、税務調査で最も指摘を受けやすいポイントの1つです。特に、為替差益の取り扱いや、現地の税制との整合性など、専門的な知識が不可欠です。

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資産1000万円はゴールじゃない!次の目標設定と継続的な見直し

1000万円達成は素晴らしい節目ですが、これは通過点に過ぎません。経済状況やライフステージは常に変化します。

漠然とした不安を「具体的な行動」に変えるには

資産が増えるにつれて、「このままでいいのか」という漠然とした不安は、「もっとこうしたい」「次はこれに挑戦したい」という具体的な願望へと変わっていきます。

その願望を現実のものにするためには、まず「〇年後に〇〇万円貯める」「年間〇〇円の不労所得を得る」といった形で目標を具体的な数字に落とし込むことが重要です。そして、その大きな目標を達成するために、「毎月何をするのか」「どの金融商品にいくら投資するのか」といった日々の具体的なステップへと分解していくのです。

このように、漠然とした想いを明確な数字と行動にすることで、着実に未来へと進むことができます。

定期的な資産状況の確認と計画の修正

一度計画を立てたら終わりではありません。年に1回、あるいは半年に1回は、以下の点を確認しましょう。

  • 現在の資産状況は目標に対して順調か?
  • 市場環境に大きな変化はないか?
  • 自身のライフステージ(結婚、出産、転職など)に変化はないか?
  • 税制改正など、新しい制度は導入されていないか?

必要に応じて計画を修正し、柔軟に対応していくことが、長期的な資産形成の成功には不可欠です。

まとめ:資産1000万円から始まるあなたの未来をサポートします

資産1000万円達成は、あなたの経済的自立への大きな一歩です。しかし、そこから先の道は、賢い選択と適切な税金対策がなければ、思ったような結果が得られないこともあります。

税理士法人ネイチャーは、資産形成をサポートいたします。

  • 「1000万円をどう増やせばいいか分からない」
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