純金融資産が5億円以上の富裕層の中には、すでに10億円以上の資産を保有している方もいるでしょう。
しかし、10億円をどこに預けるのが正解なのかわからない方もいるのではないでしょうか。
実は、10億円あっても使い方によっては一生暮らせないかもしれません。適切なところに預けなければ、10億円もの大金であっても底が尽きることもあるのです。
そこでこの記事では、10億円をどこに預けるのが正解なのか、おすすめの投資先を紹介します。迷ったときの相談先も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
10億円を運用しない状態だと何年暮らせる?
10億円を運用しない状態で何年暮らせるのか、以下の表で確認してみましょう。
毎月の支出額 | 年間の支出額 | 資産10億円ある場合何年間暮らせるか |
---|---|---|
30万円 | 360万円 | 278年程度 |
50万円 | 600万円 | 167年程度 |
100万円 | 1,200万円 | 83年程度 |
150万円 | 1,800万円 | 56年程度 |
200万円 | 2,400万円 | 42年程度 |
300万円 | 3,600万円 | 28年程度 |
日本人の平均寿命は男性で約81歳、女性で約87歳なので、毎月の支出額が100万円までなら10億円を運用しなくても暮らしていけるでしょう。
しかし、毎月の支出額が100万円、年間の支出額が1,200万円を超えてくると10億円あったとしても運用しなければ一生暮らせません。
毎月300万円を支出する場合に至っては、28年程度しか暮らせません。
10億円を運用したら何年暮らせる?
10億円を運用すると、暮らせる年数もかなり延長されます。毎月100万円を超える支出のある方が10億円を運用した場合に何年暮らせるかみていきましょう。
毎月の支出額 | 10億円を年利1%で運用した場合 | 10億円を年利4%で運用した場合 |
---|---|---|
100万円 | 250年〜 | 投資の利益だけで生活できる |
150万円 | 100年〜 | 投資の利益だけで生活できる |
200万円 | 62年程度 | 投資の利益だけで生活できる |
300万円 | 35年程度 | 250年〜 |
年利1%の運用でもかなり暮らせる期間が延びるのがわかるのではないでしょうか。年利4%になると、毎月300万円を支出していても一生暮らせます。
運用がいかに大切なのかわかる結果となりました。
10億円はどこに預ける?迷ったときの考え方
10億円をどこに預けるか迷ったときは、以下のような考え方が大切です。
- 資産を残す運用を心がける
- 金融商品を自分で理解してから預ける
- 分散投資でリスクを抑える
- 税金を抑えるタックスプランニングを必ずする
それぞれの詳細を確認します。
資産を残す運用を心がける
「10億円も資産を持っているのだからリスクも許容できるし、積極的に資産運用したほうがよいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、10億円もの資産を保有している方は無理に増やすのではなく、資産を残す運用を心がけるのが大切です。というのも、投資金額が多いと損失も大きくなる可能性があるからです。
積極的な資産運用はリスクが高い傾向にあるため、注意しましょう。
金融商品を自分で理解してから預ける
10億円もの資産を持っていると、金融機関から商品の提案を受けたり、知人から投資の話などがよく舞い込んでくるようになります。
そのときに、金融商品のことをよく理解できていないと、資産を残せないどころか減らしてしまう可能性もあります。
10億円を預けるときは、自分でしっかりと金融商品の内容を理解してから預けるようにしましょう。
分散投資でリスクを抑える
投資の基本でもありますが、10億円を預ける場合は分散投資でリスクを抑えることをとくに意識しておく必要があります。
極端な例ですが、一つの投資先に10億円すべて預けてしまうと、その商品の価値が大きく下落したときに資産の大半を失うといったことになりかねません。
資産を残す運用を心がけることをお伝えしましたが、資産を残すために分散投資はもはや必須といえます。
税金を抑えるタックスプランニングを必ずする
10億円もの資産を運用すると生じる利益も大きくなり、それに比例して納めなければならない税金も増加する可能性があります。
そのため、タックスプランニングを必ずするようにしてください。
タックスプランニングは、今後生じる税金を最小限に抑える計画のことです。具体的には、収支の見直し、税に関する優遇制度の活用などを検討します。
個人でタックスプランニングをするのが難しい場合は、税理士などの専門家に相談しましょう。
10億円はどこに預けるのが正解?おすすめの資産運用4選
おすすめの資産運用は、以下の4つです。
- 国内・海外の不動産投資
- 国内・海外の債券投資
- 国内・海外の株式投資
- 金投資
迷ったら、上記の4つを検討してみてください。
国内・海外の不動産投資
10億円を資産運用するときにおすすめなのが、国内および海外の不動産投資です。10億円あれば物件を一括購入できるため、投資費用の回収にかかる時間も短縮できます。
さらに、海外不動産であれば、その国の経済が成長すれば物件価格が上昇し、キャピタルゲインも狙えるかもしれません。
また、不動産投資は減価償却、損益通算などをうまく活用すれば節税効果も得られます。
国内・海外の債券投資
国内および海外の債券へ投資するのもおすすめです。たとえば、日本の国債は低利回りの状態が継続していますが、海外の国債なら利回り3%以上のものもあります。
さらに、国債よりも社債の方が利回りが高い傾向があるため、高利回りの投資を希望するなら社債もポートフォリオに組み込んだ方がよいでしょう。
資産を残すための運用を心がけるなら、比較的安定した運用ができる債券は選択肢に入れておいてください。
国内・海外の株式投資
10億円もの資産があるなら、国内および海外の株式への投資もおすすめです。株式投資は、保有しているだけで配当金や株主優待を得られるものもあるほか、売却益も狙えます。
比較的値動きが大きいので、債券よりもリスクは高い傾向にあるため注意が必要です。大きな利益をあげたい場合はポートフォリオに組み込みたいところですが、銘柄選定などは慎重に行う必要があります。
金投資
10億円持っている方は、金投資も候補に入れておきましょう。
金は世界情勢の悪化でも大きく値を下げることが少なく、「有事の金」と言われるほど安定しています。実際、新型コロナウイルス感染症が拡大したときも、金の価格は安定していました。
金投資は、資産を減らさない運用をするうえで非常に有効です。ポートフォリオの一部に組み込むことを検討してみてください。
10億円をどこに預けるか迷ったときの相談先3選
10億円をどこに預けるか迷ったときのおすすめの相談先は、大きく3つあります。
- 税理士法人
- プライベートバンク
- ヘッジファンド
10億円を預けて失敗したくない方は、専門家への相談も検討してみてください。
税理士法人
10億円をどこに預けるか迷ったら、税理士法人に相談してみましょう。税理士法人は無料で相談できるところもあり、費用をかけずに専門家から助言をもらえます。
さらに、資産運用に特化している税理士法人を選べば、専門家ならではの視点も加味して、自分に最適なプランを提案してもらえるでしょう。
また、10億円を資産運用する場合、資金が多くなるので税金の支払いが大きくなる可能性があります。税理士法人に相談していれば、資産運用に対するアドバイスだけではなく、節税対策の提案も受けられます。
「節税対策しながら資産を守りたい」と考える方は、税理士法人に相談してみてください。
プライベートバンク
プライベートバンクは、富裕層向けの資産運用サービスを提供している銀行のことです。
個人の状況に合わせたオーダーメイドのサービスが受けられるので、最適なプランで資産運用していけるでしょう。さらに、一般の金融機関よりも高利回りだというメリットもあります。
ただし、一般的な銀行と比較して手数料が高い、サービスを活用するために審査があるといったデメリットもあるので注意が必要です。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは、出資者から集めたお金で運用する投資ファンドです。ただし、大口の投資家のみ出資できる点で、投資信託とは異なります。
ヘッジファンドは資産運用をプロに任せられるので、手間がかからないというメリットがあります。一方で流動性が低い、コストが高いといったデメリットもあるので気をつけなければなりません。
10億円の資産運用ならネイチャーグループ
10億円を資産運用するなら、国内外の不動産や株式がおすすめです。しかし、資産を残すことを意識する必要もあるので、債券や金といった比較的リスクの低い安定した資産もポートフォリオに組み込みましょう。
ただし、最適なポートフォリオは、その人の置かれている状況や投資目的によって異なります。10億円ある方はこのポートフォリオにしておけば絶対に大丈夫といえるものはありません。
「10億円をどこに預けるか迷ってしまう」「最適なポートフォリオを組めるかわからない」という場合は、ネイチャーグループにご相談ください。
ネイチャーグループは、資産運用と税務に特化した日本最大級のコンサルファームです。富裕層を熟知した税理士法人が、ハイクラス層のために最適な資産運用方法、税金対策を提案しています。
10億円をどこに預けるか迷っている方は、ぜひネイチャグループへお気軽にお問い合わせください。
まとめ:10億円をどこに預けるかで迷ったらプロに相談しよう
10億円を運用しない状態だと、一生暮らせないケースもあります。しかし、10億円を運用すれば年利1%でも暮らせる期間が大きく延びます。
そのため、10億円を預けないのは非常にもったいないといえるでしょう。ただし、10億円もの資産はどこに預けてもいいわけではありません。
失敗しないためにも、預け先に迷ったら速やかにプロに相談しましょう。
私たちネイチャーグループは、資産運用と税務に精通したプロフェッショナルです。年間相談件数2,000件、累計相談件数1万件以上と実績も豊富です。
「10億円をうまく運用したい」「一生暮らせるお金を作りたい」という方は、ぜひネイチャーグループにご相談ください。
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