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土地売却の法人税を賢く抑える!税理士が教える節税特例と計算シミュレーション

社有地の売却を検討する中で、予想以上の税負担に驚かれる経営者は少なくありません。個人の土地売却とはルールが大きく異なるため、事前の対策なしでは利益の多くが税金として失われてしまいます。

この記事では、土地売却にかかる法人税の仕組みから、劇的な節税を可能にする特例、さらにはオーナー企業ならではの資金活用術まで、税務のプロが徹底解説します。

最後まで読み進めることで、手元に残る現金を最大化し、会社とご自身の資産を守る具体的な道筋が見えてくるはずです。

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法人が土地を売却した際にかかる税金の正体

土地を売却して利益が出ると、その利益は会社の益金としてカウントされます。

法人の場合、土地売却益専用の税率があるわけではなく、本業の儲けと合算して法人税、法人事業税、法人住民税が課される仕組みです。

これらを合わせた実効税率は、中小企業の場合でおよそ30%から32%程度となります(※所得800万円以下の部分はさらに低くなります)。

個人で土地を売却する場合、5年超の所有で約20%の税率となりますが、法人には長期保有による軽減が存在しません。

所有期間に関わらず一定の税率が適用される点は、法人が土地を売る際の大きな特徴と言えます。

土地売却益の計算方法と個人の譲渡所得との決定的な違い

土地の売却価格から、その土地を取得した際にかかった費用と売却経費を差し引いたものが売却益です。

計算式 : 売却益 = 譲渡価額 -(取得費 + 譲渡費用)

取得費には、昔の購入代金だけでなく、購入時の仲介手数料や登録免許税も含まれます。古い土地で取得費が不明な場合は、売却価格の5%を取得費として計算するルールが一般的です。

法人と個人の最大の違いは、他の事業で出た赤字(欠損金)と土地の売却益を相殺できる点にあります。本業が苦しい時期や、大きな設備投資をした年度に土地を売却すれば、税負担を限りなくゼロに近づける戦略も可能です。

比較項目 個人の譲渡所得 法人の譲渡益
適用税率 所有期間により約20%または約39% 実効税率(約30〜32%)
長期保有の優遇 あり(5年超で減税) なし(一律)
損益通算 他の所得(給与等)とは原則不可 事業利益や赤字と合算可能
特例の多様性 居住用財産の3,000万円控除など 圧縮記帳、買い換え特例など
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数千万円の節税も夢ではない!活用すべき強力な特例

法人の土地売却には、納税を先送りしたり、利益を圧縮したりする強力な特例が用意されています。代表的なものが特定事業用資産の買換え特例です。

売却した代金で新しい事業用資産(ビルや工場など)を購入した場合、売却益の最大80%に対する課税を将来に繰り延べることができます(※資産の区分や地域によっては、繰り延べ割合が70%以下になる場合もあります)。あくまで課税の繰り延べであり、免税ではありませんが、今手元に残るキャッシュを最大化できるメリットは計り知れません。

また、国や自治体の公共事業のために土地を売った場合には、5,000万円の特別控除が受けられる制度も存在します。法人が収用等の補償金等についてこの特例を受けない場合には、一定の要件を満たすときに限り、譲渡益の額と5,000万円とのいずれか低い金額を損金算入する所得の特別控除の規定を適用することができます。

特例の適用には複雑な要件があるため、検討段階から専門家のチェックを受けることが成功の鍵を握ります。

経営者が実践すべき手残りを増やすための3つの戦略

税金を払った後の現金をいかに残すか、そのための具体的な戦略を提案します。

1. 役員退職金の支払い時期に合わせた土地売却

土地の売却益が出るタイミングで多額の退職金を支給すれば、売却益と退職金(費用)が相殺され、法人税を大幅に抑制できます。

2. 含み損を抱えている他の資産や有価証券の売却

土地の「益」と他の「損」を同じ年度にぶつけることで、トータルの課税対象額を減らす戦略が有効となります。

3. 修繕費の前倒し実施

社屋の屋上防水や外壁塗装など、将来的に必要なメンテナンスを売却年度に行うことで、利益を圧縮しつつ資産価値を高めることができます。

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土地売却で絶対にやってはいけない税務上の失敗事例

安易な判断が、後に多額の追徴課税を招くケースがあります。親族や関連会社に対して、相場よりも著しく低い価格で土地を売却する行為は極めて危険です。税務当局は時価での取引を原則としており、低額譲渡とみなされると、差額分に寄付金課税が行われる可能性があります。

また、売却代金の入金時期と引き渡し時期が年度をまたぐ場合、どちらの年度で収益計上するかによって税負担が変わる点も注意が必要です。契約書の文言一つで特例が受けられなくなるリスクもあるため、自己判断は禁物と言えます。実務経験豊富な税理士は、こうした落とし穴を事前に予測し、安全な航路を示してくれます。

盲点になりやすい消費税の納税額アップ

土地の売却代金には消費税がかかりません(非課税売上)。「消費税がかからないなら関係ない」と思われがちですが、ここに大きな落とし穴があります。

消費税の納税額は原則として預かった消費税から支払った消費税を差し引いて計算します。しかし、土地の売却によって、会社全体の売上に占める課税売上の割合(課税売上割合)が95%未満に下がると、支払った消費税の全額を差し引けなくなるルールがあるのです。

例えば、土地が3億円で売れ、本業の課税売上が1億円だった場合、課税売上割合が大幅に下がります。すると、その年に支払った経費(家賃やリース料など)にかかる消費税の一部が控除できなくなり、結果として消費税の納税額が数百万円単位で増えてしまうケースがあります。

土地売却のシミュレーションを行う際は、法人税だけでなく消費税への影響も必ず確認してください。

まとめ:土地売却は売る前の準備で決まる

土地売却にかかる法人税は、仕組みを理解し、適切な特例を活用することで大幅にコントロール可能です。個人のルールとは異なり、事業の赤字や役員退職金との相殺ができる点は、法人ならではの大きな利点となります。

ただし、圧縮記帳や買換え特例の適用には、緻密なシミュレーションと正確な申告が欠かせません。売却を決める前に、まずは現在の会社の財務状況と将来のビジョンを整理することをお勧めします。

資産の価値を正しく次世代へつなぐために、プロの知見を最大限に活用し、後悔のない土地売却を実現してください。

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