資産運用の選択肢は多数あるため、どの手法を選択すべきか悩んでいる方も多いでしょう。特に資産が多額な方は選択できる資産運用の手法が増えるため、どの手法を選択するか悩ましいところです。
この記事では、例として2億円の資産を運用した場合における利回り別シミュレーション、資産運用におすすめの手法、運用のポイントなどについて解説します。資産運用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
金融資産2億円|利回り別シミュレーション
実際に金融資産2億円を運用した場合、どのくらいの運用収益が得られるのか気になる方も多いのではないでしょうか。利回り(複利運用)0.5%、1%、2%、5%の4パターンの運用結果についてシミュレーションしました。
※運用収益は税引前
年利0.5%のシミュレーション
【年利0.5%】
運用年数 | 元本 | 運用収益 | 合計 |
---|---|---|---|
0年目 | 200,000,000円 | 0円 | 200,000,000円 |
1年目 | 200,000,000円 | 1,000,000円 | 201,000,000円 |
2年目 | 200,000,000円 | 2,005,000円 | 202,005,000円 |
3年目 | 200,000,000円 | 3,015,025円 | 203,015,025円 |
4年目 | 200,000,000円 | 4,030,100円 | 204,030,100円 |
5年目 | 200,000,000円 | 5,050,251円 | 205,050,251円 |
年利1%のシミュレーション
【年利1%】
運用年数 | 元本 | 運用収益 | 合計 |
---|---|---|---|
0年目 | 200,000,000円 | 0円 | 200,000,000円 |
1年目 | 200,000,000円 | 2,000,000円 | 202,000,000円 |
2年目 | 200,000,000円 | 4,020,000円 | 204,020,000円 |
3年目 | 200,000,000円 | 6,060,200円 | 206,060,200円 |
4年目 | 200,000,000円 | 8,120,802円 | 208,120,802円 |
5年目 | 200,000,000円 | 10,202,010円 | 210,202,010円 |
年利2%のシミュレーション
【年利2%】
運用年数 | 元本 | 運用収益 | 合計 |
---|---|---|---|
0年目 | 200,000,000円 | 0円 | 200,000,000円 |
1年目 | 200,000,000円 | 4,000,000円 | 204,000,000円 |
2年目 | 200,000,000円 | 8,080,000円 | 208,080,000円 |
3年目 | 200,000,000円 | 12,241,600円 | 212,241,600円 |
4年目 | 200,000,000円 | 16,486,432円 | 216,486,432円 |
5年目 | 200,000,000円 | 20,816,161円 | 220,816,161円 |
年利5%のシミュレーション
【年利5%】
運用年数 | 元本 | 運用収益 | 合計 |
---|---|---|---|
0年目 | 200,000,000円 | 0円 | 200,000,000円 |
1年目 | 200,000,000円 | 10,000,000円 | 210,000,000円 |
2年目 | 200,000,000円 | 220,500,000円 | 220,500,000円 |
3年目 | 200,000,000円 | 31,525,000円 | 231,525,000円 |
4年目 | 200,000,000円 | 43,101,250円 | 243,101,250円 |
5年目 | 200,000,000円 | 55,256,313円 | 255,256,313円 |
少ない資金を大きく増やす場合は、ハイリスク・ハイリターンの運用手法を選択する必要があります。しかし、資金が豊富にある場合は、ローリスク・ローリターンの運用手法でも、リスクを抑えながら効率良く資産を増やせるでしょう。
2億円の資産運用におすすめの手法6選
2億円の資産運用におすすめの手法として、以下の6つが挙げられます。
- 債券
- 株式投資
- 投資信託
- 不動産投資
- ヘッジファンド
- プライベートバンク
それぞれの手法を詳しく見ていきましょう。
債券
債券とは、国や企業などが資金を調達するために発行する有価証券です。国が発行している国債や企業が発行している社債などが代表的です。
債券はいつまでも運用できるものではありません。債券には期間が定められており、満期を迎えると、債券の額面金額が払い戻されるだけでなく、保有期間中は毎年または半年ごとに利息が支払われます。
日本の政府が発行している個人向け国債の場合は、元本割れの心配がありません。しかし、国債や社債の中には、発行元が破綻して額面金額が払い戻されなくなる元本割れ等の価格変動リスクや信用リスクを伴うものもあるので、運用する前にリスクの有無を確認することが大切です。
また、発行元が外国である外国債券の場合、為替変動の影響も受けるので注意しましょう。
株式投資
株式投資とは、企業が発行する株式を取引することによって利益を得る運用手法です。株式投資では、証券取引所に上場されている株式の売買で差益を得るキャピタルゲイン、株式を所有することで配当金を得るインカムゲインの2つの利益が期待できます。
また、インカムゲインには、株式の発行元である企業の商品がもらえる、サービスを無料・割安で利用できるなどの株主優待もあり、投資という観点だけでなく企業を応援する目的で株式投資をしている方も少なくありません。
価格変動が大きく、まとまった利益が狙える一方で、予想とは反対の値動きが生じた場合に資産を大きく減らすリスクがあるので注意してください。
リスクを抑えながら安定した利益を得るには、パフォーマンスの良い銘柄を見分ける能力が求められるでしょう。
投資信託
投資信託とは、資産運用のプロであるファンドマネージャーにお金を預けて運用してもらう手法です。ファンドマネージャーが運用する金融商品は、株式、債券、不動産(REIT)、金や原油などのコモディティといったようにさまざまです。
ファンドマネージャーの投資先は国内だけではありません。数多くの商品があり、先進国や新興国などのように投資先も多種多様です。
運用成績が良いと株式投資の配当金に似た分配金を受け取れ、商品の価格が上昇した場合は売却益が期待できます。
また、ファンドマネージャーが複数の金融商品に投資することから、分散投資によるリスク回避の効果が期待できます。また、代わりに資産を運用してくれるので、株式投資のように銘柄を見分ける能力を必要としません。
少額から始めることも可能なので、比較的資産運用の初心者におすすめの手法と言えるでしょう。
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパート、戸建て住宅などの住居を購入し、貸し出すことで家賃収入を得る手法です。
入居者さえいれば安定した家賃収入が期待できる不動産投資ですが、不動産価格上昇による売却益も期待できます。不動産投資で期待できるのは資産の増加だけではありません。
減価償却による所得税や住民税の節税、評価額を下げることによる相続税の節税効果なども期待できます。また、物価が上昇し、現金の価値が下落するインフレの状況下においては、現金を不動産に換える不動産投資では、インフレリスクを回避できます。
ただし、必ずしも安定した家賃収入が期待できるとは限りません。また、不動産価格の低下もリスクとしてあるので、需要の期待できる物件を見分ける能力が求められるでしょう。
ヘッジファンド
ヘッジファンドとは、一般的な投資信託とは異なり、機関投資家や富裕層などの投資家から預かった資産を運用するファンドのことです。
一般的な投資信託では市場全体の動きに応じた成果を出すことを目的としており、最低投資金額は数千円~数万円と少額から運用できます。
一方、ヘッジファンドは市場の相場に関係なく利益を追求することを目的としており、最低投資金額の目安は1,000万円以上と誰でも選択できるわけではありません。
なお、こちらの記事で、ヘッジファンドとは何かについて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
関連記事:ヘッジファンドとは?基本の「き」からファンドの探し方まで分かりやすく解説
プライベートバンク
プライベートバンクとは、一定以上の資産をもつ富裕層を対象とした資産運用や資産管理のサービスを提供する銀行です。
プライベートバンクは一般的な金融機関よりも扱っている金融商品が多く、高い利回りでの運用が期待できます。また、税務のアドバイスや資産承継・事業承継のコンサルティングを受けられる点も魅力です。
一方、国内のプライベートバンクは資産5,000万円以上、海外は資産5億円以上が必要で、家族構成や年収などの条件が厳しく、誰でも選択できるというわけではありません。また、手数料が一般的な金融機関よりも高めに設定されている点にも注意してください。
なお、こちらの記事で、プライベートバンクとは何かについて詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事:プライベートバンクとは?利用できる額やメリット、注意点などを解説
2億円の資産運用をするうえで知っておきたい危険な儲け話3選
資産が潤沢にあると、つい利回りの高い投資先に魅力を感じることもあります。しかし、甘い言葉には落とし穴が潜んでいるものなので注意が必要です。ここでは、富裕層が特に注意すべき危険な儲け話として以下の3つを紹介します。
- 暗号資産
- FX
- 仕組債
暗号資産
暗号資産(仮想通貨)は、短期間で大きな利益を上げられる一方で、極めてボラティリティが高く、価格が短時間で大きく変動するリスクがあります。
さらに、仕組みの複雑さや詐欺的プロジェクトの多さも相まって、情報の精査が非常に重要です。2億円という大きな資産を守るには、慎重な判断が求められます。
FX
FXは為替の変動を利用した投資手法で、少額の資金で大きな取引ができる「レバレッジ」が特徴です。一見効率的に見えますが、予想が外れたときの損失もレバレッジの分だけ大きくなるため、想定外の損失を被るケースも少なくありません。
特に資産が多い方は、一度の判断ミスで数千万円単位の損失が発生する可能性があるため、特別な知識と経験が必要です。
仕組債
仕組債は、デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ債券の一種で、高利回りを謳う商品も多く見られますが、その仕組みは非常に複雑です。償還条件や早期償還条項などが絡み合い、投資家にとって不利な状況になることもあります。
特に、発行体の破綻リスクや市場条件による損失リスクを正確に理解しないまま投資することは、非常に危険です。
2億円の資産運用における5つのポイント
資産を安心・安全に運用するには、以下の5つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 分散投資を意識する
- ポートフォリオを適宜見直す
- ローリスク・ローリターンを心がける
- インフレのリスクに注意する
- 手数料を確認する
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
分散投資を意識する
分散投資とは、運用する金融資産を分けておくことによって、資産運用のリスクを分散する運用手法のことです。例えば、1つの金融資産に集中投資した場合、その金融資産の価格が下がると影響を大きく受けることになります。
しかし、複数の金融資産に分散していれば影響を抑えることが可能です。また、債券と株は逆の値動きをする逆相関と言われています。このような逆相関の金融資産を組み合わせればリスクをうまく分散できるでしょう。
ポートフォリオを適宜見直す
ポートフォリオとは、金融資産の組み合わせのことです。分散投資では、ポートフォリオを作成してリスクを抑えながら安定した収益を得られるように調整します。
例えば、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式を4分の1ずつ所有していたとします。運用開始時はバランスよく4分の1ずつになっていても、運用過程で価格の変動が生じるとバランスが崩れるでしょう。
バランスが崩れたまま放置していた場合、せっかく分散投資を心がけていても、価格変動の影響を大きく受ける可能性があるので注意が必要です。ポートフォリオを作成した後も、適宜見直すことが大切です。
ローリスク・ローリターンを心がける
資産運用では、元本が大きいほど資産運用で得られる利益が大きくなります。少ない資産を大きく増やしたい場合はハイリスク・ハイリターンの運用方法を選択する必要がありますが、2億円という元本がある場合、ハイリスク・ハイリターンの運用方法を選択する必要はありません。
ローリスク・ローリターンの運用方法でも十分な利益が期待できるため、年齢や家族構成、健康状態、ライフスタイルなどを考慮しながら、無理なく確実に資産を増やしましょう。
インフレのリスクに注意する
インフレのリスクとは、継続的な物価の上昇が原因で、金融資産の実質的な価値が低減するリスクのことです。
インフレの状況下では、物価が上昇し、現金の価値が低減します。そのため、ローリスクの資産運用の定期預金は、現金のまま運用するのでインフレの影響を受けて、実質的な価値が低減するので注意してください。
資金が豊富な方はローリスクの資産運用を選択しがちです。その場合、インフレのリスクの影響を受ける可能性があるため、株式や不動産などのインフレのリスクの影響を受けにくい金融資産も組み合わせましょう。
手数料を確認する
資産運用では、手数料の負担が重くのしかかる可能性があるので注意が必要です。例えば、金融資産の売却益に対してのみ手数料がかかる場合、売却益の中から手数料が引かれるので元本が減ることは基本的にありません。
しかし、所有している金融資産に対して定期的に発生する管理手数料の場合は、元本が減る可能性があります。
運用する金融資産によって手数料の仕組みが異なるため、どのような手数料がかかるのか、どのくらいかかるのかを事前に確認しておきましょう。
2億円の資産運用を始める前に知っておきたいこと
大きな資産を運用する前に、「準備」は欠かせません。
ただお金を預けただけで成功する時代ではなく、自身の知識・経験・価値観をしっかり持つことが安定運用への第一歩です。
2億円の資産運用を始める前に知っておきたいこととして、以下の3つが挙げられます。
- 投資前に必要な「知識」と「経験」をどう身につけるか
- 2億円運用の際に考慮したい「リスク許容度」の測り方
- 時間を味方にする運用戦略とは
投資前に必要な「知識」と「経験」をどう身につけるか
まずは、資産運用の基本を学ぶことが重要です。書籍や信頼できるWebメディア、金融庁などの公的機関が発信する資料を通じ、投資商品や金融の仕組みに対する理解を深めましょう。
実際に小額からの運用で体験してみることも、知識を生きた経験に変える有効な方法です。
また、専門家のアドバイスを受けることも知識と経験を効率的に得る手段の一つです。独学だけで不安な方は、税理士事務所やIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、プライベートバンクに相談することもおすすめします。
2億円運用の際に考慮したい「リスク許容度」の測り方
リスク許容度とは、投資で損失が出た場合にどの程度までを許容できるかという尺度です。年齢、家族構成、収入、資産状況、ライフスタイルなどを考慮して自分に合ったリスク水準を把握しておくことで、感情に流されにくい投資判断ができます。
例えば、現役世代とリタイア世代では、運用期間や生活費の確保などの視点が異なります。
2億円の資産があっても「全額を運用に回してよいのか」「何割を現金で保有すべきか」など、ライフプランに沿った戦略を立てましょう。
時間を味方にする運用戦略とは
時間こそが資産運用において最も強力な味方の一つです。長期運用を前提とした戦略をとることで、市場の短期的な変動に一喜一憂せずに済み、複利の効果を最大限に活用することができます。
例えば、一定の資金を定期的に投資するドルコスト平均法や、配当や賃料収入などを再投資する再投資戦略は、長期的に見ると非常に安定したリターンが見込めます。
将来の目標や必要な資金の時期を明確にし、それに応じた投資期間と運用手段を選択しましょう。
資産を安全に「管理」するための3つの仕組み
資産運用では「増やす」ことだけでなく、「守る」「継ぐ」という視点も非常に重要です。
特に大きな資産を保有している方にとっては、相続や詐欺被害、急な健康問題などのリスクに備えておく必要があります。
ここでは、資産を安全に管理するために有効な以下の3つの仕組みをご紹介します。
- 信託・信託銀行の活用
- 不正対策・セキュリティの導入
- 家族信託や後見制度の活用
信託・信託銀行の活用
信託とは、自分の資産を信頼できる信託銀行や信託会社に預け、その運用や管理を任せる仕組みです。
例えば、将来的に相続人への資産分配方法をあらかじめ定めておく遺言代用信託や、認知症などで判断能力が低下した場合に備える成年後見信託などが代表的です。
信託を利用すれば、法律的な枠組みの中で財産管理が行われるため、資産が外部のリスクから守られやすくなります。万が一の時にも自分の意思を反映した形で資産が管理・運用される点が大きなメリットです。
不正対策・セキュリティの導入
資産が多い方ほど、詐欺やサイバー攻撃といった人的・技術的なリスクに晒される機会も増えます。そのため、日頃からの不正対策や情報セキュリティの整備は欠かせません。
例えば、資産管理専用のセキュリティソフトやファイナンシャルアドバイザーとの暗号化通信、二段階認証の徹底、金融資産のログイン履歴の確認など、具体的な防衛策を導入することが重要です。
また、家族や信頼できる専門家との連携も、万一の不正にすばやく気づく体制構築に役立つでしょう。
家族信託や後見制度の活用
高齢になってからの資産管理には、家族信託や成年後見制度の活用が効果的です。家族信託は、資産を信頼できる家族に託し、管理・運用・処分などをその家族に任せる仕組みです。
判断能力が低下した際にも、事前に決めた方針に従って資産管理が続けられるため、安心して老後を迎えられます。
一方、成年後見制度は、家庭裁判所により選任された後見人が本人の代理で資産管理を行う制度です。どちらを選ぶべきかは、本人の意思確認の可否や家族の関与度などによって異なるため、専門家に相談しながら適切な制度を選ぶことが大切です。
日本の富裕層はどう資産運用しているのか?実態と傾向
2億円以上の資産を運用する際には、同じ規模の資産を持つ富裕層がどのような運用戦略をとっているかを知ることが、良い参考になります。
ここでは、日本の富裕層における資産運用の傾向と、海外との違いを踏まえた運用のヒントを紹介します。
富裕層のポートフォリオに多い資産の種類
日本の富裕層の多くは、分散投資を基本としたポートフォリオを構築しています。主な内訳は以下の通りです。
資産の種類 | 特徴・目的 |
---|---|
不動産(居住用・収益用) | 安定した収入源、相続対策として保有されることが多い |
上場株式・投資信託 | 流動性が高く、配当や値上がり益が期待できる |
債券(国債・社債) | リスクを抑えた運用先としてポートフォリオに組み込まれる |
ヘッジファンド・プライベートエクイティ | 高リターンを狙った積極的な運用に使われる |
現預金 | 流動性と安心感を重視し保有、インフレリスクも考慮 |
金(ゴールド)・インフレ連動債 | インフレ耐性があり、経済不安時の資産保全手段として注目される |
このように、資産ごとのリスクや特性を理解したうえでバランスよく配分するのが、富裕層の基本スタイルです。
日本と海外での運用戦略の違い
日本の富裕層は安定・保守的な運用を志向する傾向が強く、資産の多くを国内不動産や預貯金に偏らせるケースが多く見られます。一方、海外の富裕層はより積極的に国際分散投資を積極的に行い、為替リスクや地政学リスクをチャンスととらえるスタンスが一般的です。
例えば、スイスやアメリカの富裕層はプライベートバンクやファミリーオフィスを活用し、資産を金融・不動産・スタートアップ投資などにバランスよく分散しています。
また、税制メリットを考慮した国際的な節税スキームの導入も一般的です。
日本の富裕層もこうした運用手法から学び、国内外の資産をバランスよく保有し、グローバル視点での資産形成を目指すことが資産の長期的な成長と保全につながるでしょう。
2億円の資産運用で「本当に必要なコスト」と「価格」の見極め方
資産運用ではリターンだけでなく、コストをいかに抑えるかも成果を左右する大切な要素です。特に2億円規模の資産では、わずかな手数料差が数十万円、数百万円単位で影響することも。ここでは、コストの種類とその見極め方について紹介します。
商品別の手数料と運用コスト一覧
運用商品ごとに異なる手数料や維持コストの例を以下に示します。
運用商品 | 主な手数料/運用コスト |
---|---|
投資信託 | 購入時手数料(0〜3%程度)/信託報酬(年率0.1〜2%程度) |
株式投資 | 売買手数料(証券会社ごとに異なる)/特定口座の管理手数料(多くは無料) |
債券 | 購入時にスプレッド(価格差)/償還までの管理費用は基本なし |
不動産投資 | 仲介手数料(物件価格の3%+6万円)/固定資産税・管理費・修繕積立金など |
ヘッジファンド・プライベートエクイティ | 成功報酬(利益の20%など)/運用報酬(2%前後が一般的) |
プライベートバンク | 年間のアドバイザリー費用や運用手数料/カスタマイズプランによって変動 |
これらの手数料は単純な安さではなく、サービス内容や成果とのバランスを見て判断することが重要です。
プラン価格と成果のバランスを取る
運用のコストは、その対価として何が得られるかがポイントです。たとえばプライベートバンクでは、資産運用だけでなく税務・承継・保険見直しまで一貫したサポートが受けられます。それに見合う成果があれば、高めの手数料も納得できるでしょう。
一方で、実績やサービス内容が不透明な業者に高額の手数料を支払ってしまうと、費用倒れになるリスクもあります。費用対効果(コストパフォーマンス)を客観的に評価し、必要以上の支出を避けることが、長期的に安定した資産形成につながるでしょう。
2億円の運用は資産運用のプロに相談するのがおすすめ
2億円という大きな資産を扱う場合、自身の判断だけで運用を進めるのはリスクが高くなります。知識と経験を持つ資産運用のプロに相談することが成功への近道です。
金融機関やプライベートバンクでは、相談者の年齢・家族構成・健康状態・ライフスタイルなどを総合的に考慮し、個別最適な運用プランを提案してくれます。特に富裕層向けサービスでは、税制・相続対策も含めた総合的なサポートを受けることができます。
さらに注目したいのがIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の存在です。IFAは特定の金融機関に縛られず、中立的な立場から幅広い金融商品の中から最適な提案をしてくれるのが特長です。企業の販売ノルマに影響されることがなく、顧客本位のアドバイスが期待できるため、特に高額資産を持つ方にとっては心強い存在といえるでしょう。
2億円の資産運用をお考えならネイチャーグループへ
運用できる資産が潤沢であっても、正しい知識を身につけないまま自身で資産を運用すると運用方法を誤って資産を減らす可能性があるので注意が必要です。投資リスクを抑えながら資産を運用するには、専門家に相談することをおすすめします。
ネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)は、資産運用に特化したコンサルファームです。税務効果なども考慮し、不動産や有価証券の投資、保険の見直しなど、お客様に合った最適なご提案をいたします。これからの資産運用に少しでも不安を抱えている方はぜひ一度ご相談ください。
2億円の資産運用なら守りの投資をしよう
資金が少ない方が大きく資産を増やしたい場合は、ハイリスク・ハイリターンの運用方法を選択する必要があります。
2億円の資産がある場合は、ローリスク・ローリターンでも十分な利益が期待できるため、無理せずにリスクを抑えながら守りの投資を選択するのが良いでしょう。
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