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太陽光発電所の買取価格相場!買取価格の推移や今後の対策も解説|2024年版

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「太陽光発電の最新の買取相場が知りたい」
「今後の太陽光発電がどうなるのか知りたい」

太陽光発電を購入したい方のニーズとして、中古物件が着実に伸びています。新設の太陽光発電と中古を比較したときに、中古を選ばれる方が増えてきました。

太陽光発電所を手放したいけど、相場よりも安い価格で買い取られることがないように、把握しておきたい方は多いでしょう。

そこで本記事では、太陽光発電所の買取価格の相場から推移、今後の展望までわかりやすく解説します。買取業者の選び方や高額査定のコツなど、実際に売却を検討した際につまずきがちなポイントについても紹介しているため、お役立てください。

目次 非表示

太陽光発電の買取相場|2023年版

2023年における太陽光発電の買取価格は、容量に応じて異なります。

2023年における太陽光発電の買取価格

  • 10kW未満のケース:1kWhあたり16円
  • 10kW以上50kW未満のケース:1kWhあたり10円
  • 50kW以上250kW未満のケース:1kWhあたり9.5円

なお、太陽光発電の買取価格は、下記の計算式で算出ができます。

残FIT期間の総売電収入÷2=売却価格

例えば、年間売電収入が100万円あり、売電開始から5年経過している太陽光発電所は以下の通りです。

{100万円×(20年-5年)}÷2=750万円

つまり、売電実績が高いほど査定額も高くなり、残FIT期間が長いほど査定額が高くなります。

ただし、フェンスや草の状態など環境整備を怠っている場合はやや安い査定額になる傾向があります。

太陽光発電の買取相場|2024年以降

次に、太陽光発電の2024年以降についてどうなるのかをみていきましょう。結論から先にお伝えすると、太陽光発電の買取相場は上昇する可能性があります。

屋根タイプの太陽光発電はFIT買取価格が割高になる

屋根タイプの太陽光発電を対象として、1kWhあたり12円で買取をするという内容がFIT(固定価格買取)制度に追加されます。つまり、FIT買取価格が割高になります。

2023年までは実質的にFIT制度が廃止状態だったこともあり、参入障壁が高い状態でした。

しかし、制度の内容が追加されたことで、新たに参入する方にとって追い風となっています。

なお、この変更は屋根タイプのみであり、野立てタイプには適用されていません。

野立てタイプの太陽光発電は価格据え置き

出力10kW以上50kW未満の太陽光発電(低圧)は1kWhあたり10円/kWhで据え置きとなりました。。

ただし、全量売電はできず、発電した電気のうち30%以上を自家消費する必要があります。
買取価格・期間等|FIT・FIP制度 – 資源エネルギー庁
これから低圧太陽光投資を始める場合、既にFIT認定を受けている物件、もしくは中古物件も視野に入れてご検討ください。

10年後に期待できる売電収益・売電単価の予測

今FIT制度を利用している方は、10年後の売電収益・単価は下がる可能性が高いです。詳しくは後述しますが、FIT期間終了後は電力会社ごとに異なる買取価格で売電することになります。

余剰電力の買取価格は通常、FIT価格より低く設定されているため、赤字を生み出す危険もあります。FIT期間は最長でも10年間なため、10年後を見越した計画が重要です。

太陽光発電の買取価格推移

太陽光発電の買取価格推移を見ていきましょう。

屋根タイプの太陽光発電の買取価格推移

屋根タイプの太陽光発電は、家庭用のものも多く10kW未満のものが多いです。

50kW以上
(屋根設置)
10kW以上
50kW未満
(屋根設置)
10kW未満
2022年度
(参考)
10円 11円 17円
2023年度
(4月~9月)
9.5円 10円 16円
2023年度
(10月~3月)
12円 12円 16円
2024年度 12円 12円 16円

出典:経済産業省資源エネルギー庁「買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー」を基に作成

屋根タイプは、10kW未満以外の売電価格が上昇しています。(事業用に限る)現在売電収入で黒字が出ている場合は、そのまま運用し続けても問題ありません。

なお、屋根タイプは自家消費が基本になります。事業用としての太陽光発電を導入している方は、以下を参考にしてください。

野立てタイプの太陽光発電の買取価格推移

野立てタイプは規模が大きいため、10kW以上になることがほとんどです。

1kWhあたり調達価額/基準価格 50kW以上
(地上設置)
10kW以上
50kW未満
10kW未満
2022年度
(参考)
10円 11円 17円
2023年度
(4月~9月)
9.5円 10円 16円
2023年度
(10月~3月)
9.5円 10円 16円
2024年度 9.2円 10円 16円

出典:経済産業省資源エネルギー庁「買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー」を基に作成

野立てタイプは買取価格がやや低下しています。自家消費を行わないのであれば、大きく金額が下がり赤字を生み出す前に手放すのも一つの手です。

ただし、2020年の制度改正によって、10kw以上50kW未満での新設の太陽光発電は、原則としてFITを用いた全量売電ができなくなりました。上記の表も余剰売電時の単価になります。

10kw以上50kW未満の中古太陽光発電所は、依然として高い人気があります。それは前述のとおり新設の発電所では全量売電ができなくなったため、FITの全量売電権利を持つ中古発電所のニーズが伸びていることが最大の理由です。

つまり、今買取を検討されている方にとって、買い手が多くいる現在はチャンスといえます。

太陽光発電の買取期間終了に向けての対策

太陽光発電の買取期間終了に向けての対策は以下の通りです。

  1. 主要電力会社へ余剰電力売却を継続する
  2. 新電力会社へ電力売却を継続する
  3. 無償で電力を提供する
  4. 蓄電池を導入する
  5. エネルギー源の切り替えを検討する

契約によっては買取期間終了後も自動継続になっている場合もあります。現在契約している内容を今一度ご確認の上、対策をしましょう。

主要電力会社へ余剰電力売却を継続する

買取期間が終了しても、主要電力会社へ余剰電力の売却を継続できる場合があります。FIT価格は固定ですが、余剰電力の売却は電力会社ごとに異なる点に注意が必要です。

一般的には7〜9円/kWhの買取価格なので、FIT時よりも収入が減る傾向にあります。

新電力会社へ電力売却を継続する

主要電力会社以外にも、新電力会社が電力買取している場合があります。

高いところだと1kWhあたり11円で買取をしている会社もあるため、地域によっては新電力会社の方が収益につながるケースもあります。

また、その会社の電力に切り替えると+1円/kWhや、ポイントが溜まるなど独自の特典を用意している会社もあります。

細部は会社ごとに異なりますので、各会社のホームページを確認した上で検討しましょう。

無償で電力を提供する

収益にはなりませんが、無償で電力を提供するのも一つの方法です。地域に根差した太陽光発電所になれば企業のイメージアップにもつながります。

また、災害時には多くの電力を必要とする場合が多く、無償の電力提供により助かる避難所も多くあります。

蓄電池を導入する

蓄電池を導入すると、自家消費が可能になります。電気代の高騰により、自家消費による節約の割合が上昇しているため有効な手段の一つです。

売電価格よりも自家消費の方が効果的な場合もあるため、双方の見積もりを出した上で検討しましょう。

エネルギー源の切り替えを検討する

エネルギー源の切り替え検討も一つの手です。近年では電気自動車やオール電化など、ガソリン・ガスを使わず電気で稼働するものが増えています。

自宅や会社に電気自動車の充電スタンドを設け、普段は自動車用として使用し、緊急時には非常電源としての利用という使い方も可能です。

環境問題に取り組む一環としてのアピールにもつながりますので、エネルギー源の切り替えも有効な手段です。

野立てタイプの太陽光発電なら廃棄のピークも把握しておこう

太陽光発電の需要が日本で爆発的に増えたのが2012年7月のFIT制度開始時でした。当時の買取価格は1kWhあたり42円と今の3倍近い価格です。

また、2023年4月に資源エネルギー庁が発表した資料によると、廃棄のピークは2035〜2037年となっています。

参照:再生可能エネルギー発電設備の廃棄・リサイクルについて

廃棄のピークがきたタイミングでは、多くの太陽光発電保有者が売却や廃棄などを検討、実施していくため、買取に出したくても難しくなる恐れがあります。

よって、こうした廃棄のタイミングから逆算して買取の計画を立てていくことが大切です。

太陽光発電の買取方法3つ

太陽光発電の買取方法は3つあります。

  1. 業者に買い取ってもらう
  2. 業者に仲介してもらう
  3. 個人間で買取してもらう

業者に買い取ってもらう

業者に買い取ってもらう方法は、最もシンプルかつスムーズに済みます。すぐに現金化できる上、他の方法に比べ確実性が高いことが特徴です。

ただし、比較的安めの買取価格になる傾向があります。太陽光発電をすぐに手放して新しい事業を開始したい、損切りのためにすぐ買い取って欲しいという方におすすめの方法です。

業者に仲介してもらう

業者に仲介してもらう方法は、高額買取になりやすい方法です。仲介業者が買い手を探し、売り手と買い手の同意が得られた時点で売買が成立します。

ただし、仲介手数料は業者ごとに異なるため契約時に確認しましょう。また、業者が買い取るよりも時間がかかりやすい特徴を持ちます。

黒字が出ている太陽光発電で、運用しながら売却の手続きを進めていきたい方におすすめの方法です。

個人間で買取してもらう

個人間で買取してもらう方法もあります。しかし、トラブルに発展しやすい、相場より安くなるケースもあるとデメリットが目立つ方法です。

買い手を探すことにリソースを割かれてしまうため、太陽光発電を購入したい知人がいる場合に有効な手段です。

購入希望者が周りにいない場合、業者の買取や仲介業者の買取を優先して選択することをおすすめします。

太陽光発電の買取で高額査定のコツ5選

太陽光発電の買取には、高額査定のコツが5つあります。

  1. 太陽光発電協会の評価ガイドにある項目をチェックする
  2. 売電実績を確認する
  3. 故障前に売却する
  4. 転売業者は優良なところを選ぶ
  5. 複数社に買取の相見積もりを依頼する

1.太陽光発電協会の評価ガイドにある項目をチェックする

まず、太陽光発電協会(JPEA)が発表する評価ガイドにある項目をチェックしましょう。評価項目を確認すれば、正常かどうかの判断に役立てられるからです。

評価ガイドには、主に評価の方法や判定例、評価項目リストなどが書かれています。

簡易的なチェックに留まりますが、行っておくことで現状の把握がしやすいでしょう。必要な書類ややるべき環境整備、点検すべき場所などが具体的にわかります。

2.売電実績を確認する

売電実績の確認と明確化は、高額査定において重要なポイントの一つです。

太陽光発電の査定額を決める要素の一つに「売電実績」があるため、黒字の売電実績を提出できれば高額査定につながります。

売電実績は残FIT期間の有無で計算式が変わります。

残FIT期間 売電実績の求め方
あり FIT単価×年間売電量
なし 年間平均日射量/日×損失係数×システム出力×365日

損失係数は、一般的に0.8または0.85が用いられます。

3.故障前に売却する

故障している太陽光発電は査定価格が一気に下がります。そのため、時期を見極めることも重要です。

太陽光発電を売却する前には一度メンテナンスを行い、故障箇所は修理・交換して売却しましょう。メンテナンス費用はかかりますが、その分査定額が高くなります。

また、7・8月は台風が来る季節であり、故障のリスクが高いです。地域によって大雨の時期もありますので、気候が安定している時に査定すると故障がない状態で売却できます。

4.転売業者は優良なところを選ぶ

仲介で転売業者に依頼する場合、優良な会社を選ぶ必要があります。仲介実績を確認し、相場よりも高い金額で買い取ってくれる業者を洗濯しましょう。

また、太陽光発電に関する知識はもちろんのこと、税金に関する知識を持っている業者がおすすめです。太陽光発電の売却は金額が大きくなるため、節税しなければ手元に残るお金が減ります。

5.複数社に買取の相見積もりを依頼する

買取の見積もりを依頼する場合、必ず複数者に依頼しましょう。一社だけではその価格が適正価格か判断しにくいためです。

例えば、基礎工事料は同じでもオプションでの足場代の値段が大きく違う、A社にはない勘定項目がB社にはあるなど、比較して気づける点も多くあります。

太陽光発電の買取業者選びの3つのポイント

太陽光発電を業者に買い取ってもらう場合、見ておきたい3つのポイントがあります。

  1. 買取実績を確認する
  2. 卒FIT後の買取プランがあるかを確認する
  3. 太陽光発電に関する知識があるか確認する

このポイントをおさえずに依頼してしまうと、相場より安い金額やトラブルに発展するケースもありますのでご確認ください。

1.買取実績を確認する

買取業者の買取実績が豊富かを確認することも重要なポイントの一つです。

実績はホームページで公開している場合や、見積もり時に説明してもらう場合などがあります。ホームページを確認し、実績ページがない場合は必ず見積もり時に確認しましょう。

2.卒FIT後の買取プランがあるかを確認する

卒FIT後の買取プランの有無も確認しておきたいポイントです。

通常、査定価格は残FIT期間と売電実績により決まります。しかし、中には卒FIT後専用の買取プランを用意している業者があります。

卒FIT後のプランがあれば、一般的な相場よりも高額で査定してもらえる可能性があり、売り手側にとって大きなメリットになるケースが多いです。

3.太陽光発電に関する知識があるか確認する

買取業者の中には「商品」として太陽光発電を取り扱っており、運用の知識・経験に乏しい会社もいます。

太陽光発電に関する専門的な知識を持った業者であれば、価値通りの査定をしてくれます。売電実績やFIT期間、太陽光発電所の状態に応じて適正価格を出してくれるため、太陽光発電に関する知識の有無は重要です。

太陽光発電の買取を検討するならネイチャーグループへ

ネイチャーグループは、野立ての太陽光発電で多くのモデルケースを持っています。転売だけでなく太陽光発電業界の流れまで汲み取ったコンサルタントを行っている会社です。

事業の一環として、太陽光発電の買取も行っています。現場の知識と今までのノウハウを元にスピード査定させていただき、スムーズに現金化できる仕組みです。

また、ネイチャーグループは資産運用から節税まで幅広くサポートします。買取時もなるべく税額が減り手元にお金が残るよう査定させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。

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まとめ:太陽光発電は中古ニーズが高い!買取は早めに検討しよう

太陽光発電は、近年特に変化の激しい業界です。FIT制度が変わり、屋根タイプの買取価格が割高になったり、反面、低圧の野立てタイプは全量売電ができなくなったりしています。。

2023年までにFIT制度は実質的に終了し、未来はないという声も多くありました。

今現在、収益が見込める太陽光発電があればそのままの運用も手ですが、市場のニーズが高いうちに買取を検討するというのも一つの手です。

全量売電ができる2019年以前の太陽光発電をお持ちなら、ぜひ買取をご検討ください。

(本記事掲載内容は2024年5月時点の内容です。最新の情報については、公式サイトや最新のニュースをご確認ください。)

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