「獣医で年収3000万円は稼げる？」
「獣医で年収をあげるにはどんなことをすればいいの？」
現在獣医をやられている方や、これから獣医を目指そうとしている方の中には、こんな疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そんな方のために獣医師の年収事情や、年収3000万円稼ぎ、年収をあげるための方法を解説します。
※本記事の記載内容は2025年1月現在のものです。
獣医師で年収3000万円を稼ぐことは可能？
獣医師を目指す場合、年収として3000万円をひとつの目安として考えている方が多いようです。では、獣医師で年収3000万円を稼ぐことは可能なのでしょうか。結論として、獣医師で年収3000万円を目指すことは可能です。ただし勤務医の場合に純粋な給料だけで年収3000万円を目指すことはなかなか難しいでしょう。年収3000万円を目指すのであれば、開業医を目指す必要があります。
獣医師の平均年収はどれくらい？
では、獣医師の平均年収はどうなっているのでしょうか。獣医師の場合は、勤務医か、それとも開業医かで年収が大きく異なります。獣医師の平均年収を勤務医と開業医の場合にわけて紹介します。
勤務医の場合
獣医師の勤務医の年収について、求人情報やネット記事等から調査を行いました。その結果、年収のレンジはおおむね500万円〜1000万円と推測されます。また、厚生労働省の職業情報提供サイトでは、平均年収は685万円となっています。また勤務医の場合、クリニックに務めるのか、公務員になるのか、産業動物を相手にするのかなど、勤務形態によって給与も異なってきます。
開業医の場合
開業医の場合は、病院の売り上げによっても大きく左右されます。動物病院の売り上げは、500万円～3億円以上と非常に幅があります。売り上げの30％程度を開業医の報酬とすると、数百万円から1億円程度が年収の範囲となりそうです。ただし、全国的にクリニックを展開しオーナーとなれば、更なる年収のアップも目指すこともできます。開業医の場合は、ビジネスの広げ方次第で3000万円を大きく超える収入を目指すことも可能となっています。
獣医師の年収が低い理由
同じ医療を扱う医師と比べて、獣医師は思ったより年収が低い、そう感じた方もいるかもしれません。獣医師は自由診療のため、通常のビジネスと同じように市場の環境や景気などにも年収が左右されます。ここでは、獣医師の年収が低くなってしまう理由について解説します。
動物病院が増えている
獣医師の年収が低い理由のひとつとして、動物病院の増加があげられます。動物病院は、自由診療となっており、それぞれのクリニックが自由に価格設定を行うことができます。そのため、診療報酬の点数が決まっている通常の病院と違い、価格競争に陥りやすい側面があります。
農林水産省の※「飼育動物診療施設の開設届出状況（診療施設数）」によると、動物病院の総数は、令和元年には、16,096床だったところ、令和5年には、16,825まで増えています。特に都市部で増加の傾向があり、価格競争が起きやすい状況となっています。結果として、価格競争によって下がった売り上げが人件費に転嫁され、獣医師の年収も低くなりがちな構造ができあがっています
※・・農林水産省：「飼育動物診療施設の開設届出状況（診療施設数）」
ペットの数が減っている
最近では、ペットの数が減っており、市場が縮小していることも、獣医師の年収が上がりづらい理由の一つとなっています。人口減少によって、ペットを飼う人の母数が減っているところに加えて、物価の高騰によってペットの飼育費が増加しており、ペットを飼う人自体が減少しています。参考として、※令和6年の全国犬猫飼育実態調査によると、犬の飼育頭数は前年に比べて約4.8万頭の減少となっています。結果として、動物病院が利用される機会が減り、獣医師の年収にも影響しています。
※・・一般社団法人ペットフード協会「令和6年（2024年）全国犬猫飼育実態調査」
獣医師が年収をあげる方法とは
では、獣医師が年収をあげるにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、獣医師が年収を上げるための方法を紹介します。
開業する
もし勤務医である場合は、開業することが年収をあげる一番の近道です。勤務医のままでは、年収3000万円を目指すことはほぼ不可能に違いですが、開業すれば年収3000万円を超えることも不可能ではありません。ただし開業は大きなリスクが伴いますので、慎重に判断する必要があります。
病院を引き継ぐ
獣医師が収入をあげるもう一つの方法が、病院を引き継ぐことです。自分で開業する場合は、建物や設備も自分で用意する必要がありますが、引き継ぐのであれば設備や顧客も持ったままで、開業医となることができます。すべての獣医師に機会があるわけではないですが、もし引き継げる可能性がある場合は、その時までタイミングを待つことも検討しましょう。
副業する
収入をあげる方法は、何も本業で取り組むことだけではありません。副業することも、年収アップの手段としては有効な手段です。獣医師の場合は、平均よりも高い年収に期待できるため、投資等も有効な副業として選択肢に入ってきます。副業するなら、アルバイトなどをするより、獣医師の高い年収を活かした副業を考えるといいでしょう。
節税しながらできる獣医師におすすめの副業3選
獣医師は、年収のレンジが500万円～1000万円と高い価格帯にあるため、副業をする場合は節税もしながらできる副業を考えるのが効果的です。ここでは、節税しながら高い収益に期待できる副業を紹介します。
NISA（少額投資非課税制度）
NISAは、一定金額の枠内であれば非課税で投資を行うことができる制度です。2014年度から開始された制度で、 (Nippon Individual Savings Account) の略称です。NISAを利用すると、通常は20％の税金がかかるところが非課税となるため、投資を有利に進めることができます。2024年度からは、年間120万円が上限となる「つみたて投資枠」と、年間240万円までが非課税となる「成長投資枠」があり、それぞれ投資できる商品が異なっており、最大で1800万円分まで投資を行うことができます。
不動産投資
不動産投資は、不動産を購入し、売買、または賃貸によって利益をあげる投資です。不動産投資は初期投資に大きな費用が必要となりますが、ローン支払い後は資産となるため、手堅く行えばリスクを抑えながらリターンを狙うことができます。また、減価償却費や修繕費、管理費等を経費にすることもできるため、節税効果も見込めます。獣医師の場合、年収のレンジが高く、ローンにも通りやすくなっているため、おすすめの投資方法です。
太陽光投資
太陽光投資は、太陽光発電施設を設置し、発電した電気を電力会社に売電することで利益をえる投資です。「固定価格買取制度（FIT）」を利用して一定期間の売電価格が保証されるケースもあり、安定した収益が見込めます。また、設備の設置費用や管理費などを経費として計上して節税効果を狙うこともできます。
獣医の方に最適な資産運用をご提案します
獣医をしながら年収をあげるなら、リスクが少なく確実なリターンが見込める資産運用がおすすめです。資産運用であれば、効果的な節税をしながら、安定的なリターンを見込めます。当グループでは、獣医師の方に向けた様々な資産運用や節税に関するご提案を行っています。今ある資産を最大限に活用するには、近年の複雑な投資制度や税制度への深い知識が必要です。当社ではこれまでも多くの顧客の資産運用を行わせていただいています。獣医師で安全に年収をあげたいという方はお気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、獣医師の年収事情や年収3000万円を目指す方法などを紹介しました。獣医師の場合、構造的に収入があがりづらくなっている状況があります。そのため、本業の頑張りだけではどうしても限界があります。獣医師をしながら安全に年収をあげたいという方は、ぜひ本記事で紹介した情報を参考にしてみてください。
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