資産2,000万円を達成すると、急な支出や予想外の事態にも落ち着いて対応できる精神的余裕が生まれます。しかし、現金や預金だけで資産を保有していると、いくら2,000万円を達成していてもその精神的な余裕を維持できません。
そこでこの記事では、資産2,000万円の達成で得られるメリットに加え、内訳が現金や預金だけでは精神的な余裕を維持できない理由を詳しく解説します。
また、精神的余裕を持てる資産2,000万円の達成におすすめの資産運用も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
資産2,000万円の達成で得られる5つのメリット
資産2,000万円の達成で得られるメリットは、大きく5つあります。
- 精神的な余裕や安心感を保てる
- 会社に対する依存度が下がる
- 安定した生活を守れる
- 資産運用の選択肢が増える
- 資産運用で得られるリターンが現実的に増大する
まずはメリットから確認していきましょう。
精神的な余裕や安心感を保てる
冒頭にもお伝えしましたが、資産2,000万円を達成すると精神的な余裕や安心感を保てます。
たとえば、いつでも外食に行けたり、欲しいものがあれば値段に悩むことなく購入できたりします。さらに、支出が生じる予想外の出来事が起きても問題なく対応できるでしょう。
また、生活費が1か月で30万円の場合、資産が2,000万円あれば5年以上の生活費を確保できます。万が一、5年間収入がなくても生活できるという安心感は、非常に大きいでしょう。
そのため、資産2,000万円を達成している人は、そうではない人よりも日常生活でかかるストレスは少なくなると予想されます。
会社に対する依存度が下がる
資産2,000万円を達成すると、会社に対する依存度が下がります。
資産が少ない状況では、給料のみに頼った生活になることが多く、会社への依存度は高くなります。もし会社をやめることになったら、生活が成り立たなくなるでしょう。
一方で、資産が2,000万円あれば、資産運用から収益を得られる可能性があります。たとえば、株式投資の配当金や不動産投資の家賃収入などが挙げられます。
仮に、資産2,000万円を利回り5%で運用したとすると、給料とは別に1年間で100万円の収入を得られます。毎月8万円程度の収入が増えるのは大きな魅力です。これを生活費の一部に充てれば、仕事に縛られず自分のペースで働く選択肢も生まれるでしょう。
したがって、資産が2,000万円ある人の方が会社に対する依存度は低いといえます。
安定した生活を守れる
資産が2,000万円あると、安定した生活を守れます。
もし会社の給料が下がったり、賞与がもらえなくなったりしたときに、資産がない状況ではこれまでの生活と同じような生活が送れなくなる可能性があります。
しかし、資産2,000万円を運用して収入を得ていれば、給料以外にも毎月数万円の収入があるので、仮に給料が下がったとしても、大きく生活を崩すことはないでしょう。
さらに、2,000万円は多くの人にとって数年間分の生活費になるので、もし仕事でトラブルがあったとしてもすぐに生活が乱れるような事態にはなりません。
資産運用の選択肢が増える
資産が2,000万円あると、資産運用の選択肢が増えるというメリットがあります。選択肢が増えれば、株式投資や不動産投資、金投資などから自分により適した資産運用を選べます。結果、さらに効率よく資産を増やしていけるでしょう。
また、資産が増えてくると、資金をより分散して運用できます。選択肢が増えてこれまで以上に分散して運用できれば、資産を守ることにもつながります。
資産運用で得られるリターンが現実的に増大する
資産2,000万円を達成すれば、資産運用で得られるリターンが現実的に増大します。利回り5%の投資商品があるとしましょう。
資産の金額によって得られるリターンは、大きく異なります。
資産額 | 1年後に得られるリターン |
---|---|
100万円 | 5万円 |
500万円 | 25万円 |
1,000万円 | 50万円 |
2,000万円 | 100万円 |
単純計算すると、100万円のリターンは5万円ですが、2,000万円のリターンは20倍の100万円です。2年後、3年後になってくると、さらに差は大きくなります。
このように、資産が2,000万円ある場合は得られるリターンが増大するので、非常に効率よく資産を増やしていけるでしょう。
資産2,000万円を現金や預金だけ保有しても精神的余裕を維持できない理由
繰り返しになりますが、資産2,000万円を現金や預金だけで保有していても、精神的な余裕は維持できません。
実は、現金や預金だけで資産を保有していると、インフレ時に資産の価値が目減りしてしまいます。たとえば、毎年物価が2%上昇した場合、100万円で購入できたものが1年後には102万円ないと買えなくなります。
そして、現金は運用しなければ増えませんし、預金しても金利はよくても0.1%程度なので100万円は1年後に100万1,000円にしかなりません。つまり、インフレでモノの価値だけが上昇し、資産はほとんど増えていないという状況になります。
もしインフレが続けば、このように毎年資産の価値が目減りしていくことになるため、精神的な余裕を維持できなくなってしまうのです。
実際、2025年2月分の消費者物価指数の総合指数は、前年同月比で3.7%上昇しています。そのため、資産2,000万円を達成していても、現金や預金のみという人は今後苦しくなっていくことが予想されます。
精神的余裕を持てる資産2,000万円の達成におすすめの資産運用
精神的な余裕を持てる資産2,000万円の達成におすすめの資産運用は、以下の6つです。
- 株式投資
- 債券投資
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
- 太陽光発電投資
- 個人向け国債
現金や預金だけで資産を保有しているのが危険であることをお伝えしました。資産2,000万円を達成したうえで、精神的な余裕も維持できるよう資産運用をしていきましょう。
株式投資
精神的な余裕を持てる資産としておすすめなのは、株式投資です。株式会社が資金調達のために発行する有価証券を売買することで利益を得ます。
さらに、株式投資は売買するだけではなく保有し続けることで、配当金や株主優待を得られるのが特徴で、自分の投資スタイルに合わせて戦略を選べます。
また、インフレに強い資産としても知られており、物価上昇が続くときには現金や預金のみで資産を保有している場合よりも精神的に余裕を持てるでしょう。
ただし、投資先選びでリスクがあるため、自己判断せずに専門家への相談がおすすめです。
債券投資
債券は、国あるいは企業などが資金調達する目的で発行する証書です。債券投資は、その証書を購入することで資産運用を行います。
債券には元本保証があったり、定期的に利子を受け取れたりするというメリットがあります。
しかし、株式投資と比べると短期間で大きな利益をあげることは難しいという点には注意が必要です。
発行元の信用度が高い場合は損をする可能性も低く、安心かつ安定した資産運用を望む場合は選択肢に入れておくとよいでしょう。
不動産投資
不動産投資は、資産運用方法として人気です。一般的には、物件を購入して賃貸に出すことで、家賃収入を得ます。一部ですが、資産価値が上昇するような物件を購入できれば、売却益を狙えるという魅力もあります。
また、所得税や相続税の対策としても活用できるので、資産を増やしながら節税効果も狙いたいという方にもおすすめの資産運用です。
ただし、まとまった初期費用が必要になるケースがあったり、空室リスクがあったりする点には気をつけなければなりません。
REIT(不動産投資信託)
REITは、不動産投資信託のことで、日本のREITはJ-REITと言われています。
REITは、不動産投資のように物件を管理する必要はありません。REITは、物件を管理する手間を省きながらも、長期かつ安定した収入を得られます。
また、値動きの違う商品に投資できるので、リスクを抑えられるというメリットもあります。いきなり不動産投資をするのは抵抗があるという人は、REITから始めてみるのもよいでしょう。
太陽光発電投資
運用収益と節税の両方を狙える資産運用として、太陽光発電投資もあります。
太陽光発電は、発電した電気を電力会社に買い取ってもらい、収入を得ます。
不動産のように空室になるリスクもないため、非常に安定した収益源となります。
さらに、不動産投資同様、節税効果も期待できます。
太陽光設備は定率法により減価償却ができるため短期間で費用を大きく計上することができます。
個人向け国債
個人向け国債は、日本政府が個人でも国債を購入できるようにと考えた投資商品です。個人向け国債には、以下のようなメリットがあります。
- 元本割れしない
- 1万円から購入できる
- 国が発行しているから信頼度が高い
- 中途換金もできる
- 年12回発行している
毎月発行しているので、すぐにでも始められるでしょう。ただし、中途換金については発行後1年以上経過している必要があるため、注意が必要です。
資産2,000万円の割合
実際、資産2,000万円を達成している人は、どの程度いるのでしょうか。
家計の金融行動に関する世論調査のデータをもとに見ていきましょう。
資産2,000万円以上持っている人の割合(全世代) | |
---|---|
単身世帯 | 13.2% |
二人以上世帯 | 18.9% |
※金融資産を保有していない世帯を含む
なお、保有している資産の内訳を確認すると、預貯金が最も大きな割合を占めていましたが、次いで株式、投資信託が大きな割合を占めている傾向がありました。
現金や預貯金のみで資産を保有している人は、まずは株式や投資信託の割合を増やすといいかもしれません。
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資産2,000万円以上を保有している世帯は、全体の1〜2割程度います。
こうしたまとまった資産を保有していても、正しく資産を増やしていかなければ本当の意味で精神的な余裕は確保できません。
たとえば、現金や預金のみで資産2,000万円を達成しても、インフレによる資産の目減りで精神的余裕は長くは続かないでしょう。
資産2,000万円を達成し、かつ精神的な余裕を持続させるためには、適切な資産運用を選ぶ必要があります。ただし、最適な資産運用は一人ひとり異なります。
そのため、効率よく資産を増やし、精神的余裕を保ちたいなら、専門家へ相談した方がよいでしょう。
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まとめ:資産2,000万円を超えると精神的余裕が生まれる
資産2,000万円を達成できると、精神的な余裕が生まれます。ほかにも、会社に対する依存度が下がったり、資産運用の選択肢が増えたりとさまざまなメリットがあります。
しかし、現金や預貯金だけで2,000万円持っている場合は、注意が必要です。現金や預金は、インフレに弱い資産です。インフレが続けば資産は目減りしていき、いずれ精神的余裕はなくなるでしょう。
資産2,000万円を持ち、精神的な余裕も維持したい場合は、この記事で紹介したおすすめの資産運用を実践してください。
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