「1,000万円を1億円にしたい……!」
「1,000万円を1億円にするにはどの金融商品を選ぶべき?」
このように、ある程度まとまったお金をどのように運用したほうがいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、1,000万円を1億円にするための年数や利回りなどをわかりやすく解説します。
また、おすすめの資産運用や1,000万円を1億円にするために抑えておくべきポイントなども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1,000万円を短期間で1億円にするのは難しい
1,000万円を1億円にするのは、不可能ではありません。とはいえ、短期間での実現は非常に難しいでしょう。
例えば、1,000万円から1億円を10年で目指す場合、年利26%の金融商品を見つけなければなりません。しかし、年利20%を超えるような金融商品は限られています。投資手法としても現実的ではありません。
また、年金積立金管理運用独立行政法人の資料によると、2001年度以降の平均利回りは4%ほどです。この数字からわかるとおり、年利20%を超える金融商品を見つけるのは不可能といえるでしょう。
参照:年金積立金管理運用独立行政法人「2024年度の運用状況」
1,000万円を1億円にするために必要な利回りと年数
では、1,000万円を1億円にするためにはどの程度の期間と利回りが必要なのでしょうか。
利回り | 1億円到達に要する時間 |
5% | 47年2か月 |
8% | 29年11か月 |
10% | 24年2か月 |
どの利回りであっても数十年以上の長い期間を要します。現在の年齢次第では、実現が難しくなるでしょう。
ポートフォリオを組むにあたって、こうした利回りに加えて、リスクの有無も考慮に入れなければなりません。適切なポートフォリオを組めるか不安な場合は、専門家への相談も検討してみてください。
1,000万円から1億円を目指すうえでおすすめの資産運用
1,000万円から1億円を目指すうえでおすすめの資産運用は、以下の6つです。
- 株式投資
- 債券
- 不動産投資
- 外貨預金
- ヘッジファンド
- 投資信託
以下でそれぞれの特徴やメリットを確認しましょう。
株式投資
1,000万円から1億円を目指すうえで、株式投資は外せません。株式投資は、株式会社の発行している有価証券を売買することで利益を得る手法です。
また、保有しているだけで配当金や株主優待がもらえるものもあります。目的に合わせて銘柄を選ぶとよいでしょう。
株価が下落するリスクを受け入れる必要はありますが、大きなリターンも狙える投資先です。
債券
債券は、安定した運用を実現できるので、ポートフォリオの一部に組み込んでおきたい投資先です。
債券は、国や企業が資金調達のために発行する証書を購入し、定期的に利子を受け取ることで利益をあげます。
資産運用に安定性を持たせる意味でも、候補の一つとして考えておきましょう。
不動産投資
不動産投資は、物件を購入して家賃収入を得たり、売却したりして資産を増やしていきます。また、節税効果を期待できるという魅力もあります。
ただし、初期費用の負担が大きいケースがあったり、物件選びに失敗して入居者が入らなかったりする恐れもあるので注意が必要です。自分一人だけで考え、投資するというよりは、専門家へ相談しながら進めたほうがよいでしょう。
外貨預金
外貨預金は、ドルやユーロなどほかの国の通貨で預金することです。日本円の価値が低くなった場合のリスクヘッジとして効果的です。日本よりも金利の高い国の通貨で預金すれば高金利も期待できるので、ポートフォリオの一部としては有効でしょう。
ただし、元本割れのリスクがあったり、為替手数料が高かったりといったデメリットもあるので注意してください。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは、出資者から集めたお金で運用する点は投資信託と同じです。しかし、投資信託とは異なり、大口の投資家しか出資できません。
投資信託同様、運用をプロに任せられるので手間がかからないというメリットがあり、資金に余裕がある場合は検討してもよいでしょう。
ただし、コストが高く、流動性が低いという注意点もあります。
投資信託
投資信託は、投資家から集めたお金をもとにプロが資産運用してくれるものです。自分で銘柄選定しなくてもいいので、これから投資を始めるという方にもおすすめできます。
また、分散投資できるため、ポートフォリオの一部に組み込みたいところです。
ただし、投資信託は以下のコストに注意しなければなりません。
販売手数料
信託報酬など
コストの高いものを選べば、当然ですが利益は減少します。そのため、投資信託を選ぶときはコストをしっかりチェックしましょう。
1,000万円を1億円にするために抑えておくべきポイント
1,000万円を1億円にするために抑えておくべきポイントは、以下の10個です。
- 投資の目的を明確化する
- 元本割れのリスクを理解する
- 税金や手数料が発生する
- 金融商品ごとの特徴やリスクを把握する
- 余剰資金で行う
- 一括投資ではなく分散投資する
- 長期的に積立投資を意識する
- リスク許容度に応じて金融商品を選択する
- まずは少額投資からスタートする
- 病気や怪我に備えた民間の保険を検討する
1,000万円をしっかりと増やしたいと考えている方は、ポイントをしっかり把握しておきましょう。
投資の目的を明確化する
まず、投資の目的を明確化してください。もちろん、なんとなくでも投資は始められます。しかし、目的がはっきりしていないと、目標金額や運用スタイルが決められず、目的に合った金融商品も選べません。
結果、資産を増やすどころか大きく減らしてしまうこともあるでしょう。目的は、老後のため、子どもの教育費のためなど、何でもかまいません。
投資の目的を明確化して、自分に最適な投資先を選べるようにしましょう。
元本割れのリスクを理解する
投資の目的を明確化するとともに、元本割れのリスクも理解しておくとよいでしょう。株式や投資信託、保険といった金融商品の多くは、元本割れする恐れがあります。
例えば、運用中に含み損を抱えることもあり、そのタイミングで解約すれば元本割れする可能性があります。投資すれば絶対に利益が出る、うまくいくという思い込みは危険です。
投資する前に、必ず元本割れのリスクについて理解しましょう。
税金や手数料が発生する
1,000万円を運用するにあたって、税金や手数料が発生します。
例えば、株式投資のリターンには原則20.315%の税金がかかりますし、投資信託なら販売手数料や信託報酬という手数料が発生します。
税金や手数料が発生することを把握し、事前に対策を考えておけば、コストを抑えながら効率よく資産形成できるでしょう。
金融商品ごとの特徴やリスクを把握する
1,000万円を運用する際、さまざまな選択肢があります。そこで、金融商品ごとの特徴やリスクを把握しておいてください。
例えば、株式投資と債券では、特徴やリスクも異なります。
投資を始めると利益ばかりに目がいき、リスクの確認がおろそかになることも珍しくありません。リスクを把握しておけば、事前に対策もできるので、必ずチェックしましょう。
また、どの金融商品を組み合わせれば効率よく運用できるかを調べておくのもおすすめです。
余剰資金で行う
投資に触れたことがある方なら一度は見聞きしたことがあると思いますが、資産運用は「余剰資金」で行いましょう。
例えば、生活に必要なお金まで投資していると、急な支出があったときに運用中のお金を引き出さないといけない状況になります。もしこれが元本割れするタイミングでの引き出しなら、投資の意味はなくなるでしょう。
また、運用を途中で中止すると、複利効果も十分に得られなくなるので注意が必要です。
一括投資ではなく分散投資する
1,000万円を1億円にしたいときに、どうしても一括投資を考える方がいます。
たしかに、一括投資した銘柄が急上昇すれば一気に資産は増えます。しかし、もし一括投資した銘柄の価値が急落すれば、資産を大きく失うことになるでしょう。
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言があるとおり、着実に資産を増やしたいなら分散投資を意識しましょう。
長期的に積立投資を意識する
冒頭で1,000万円を1億円にするのは短期間では難しいとお伝えしましたが、資産を大きく増やしていきたいのであれば長期的かつ積立投資を意識してみてください。
長期的にコツコツと投資することで時間の分散もでき、リスクを低減可能です。
相場の急変にも柔軟に対応できるように、長期的な視点で焦らずに着実に積み立てていきましょう。
リスク許容度に応じて金融商品を選択する
1,000万円の運用を考えるときは、リスク許容度に応じて金融商品を選択しましょう。リスク許容度は、自分が実際にどのくらいまでのリスクなら受け入れられるかを意味します。
例えば、年齢が若いのであれば損失が出てもカバーできる時間的な猶予があるため、リスク許容度は高く設定してもよいでしょう。一方で、性格的に資産の目減りに抵抗がある場合は、リスク許容度が低くなります。
正確に数値を出せるわけではありませんが、自分が許容できる範囲か、価格変動があった場合に受け入れられるかしっかり確認しましょう。
まずは少額投資からスタートする
1,000万円の資金があるとしても、まずは少額投資からスタートすることをおすすめします。もちろん、いきなり多額の資金を投資したほうが短期間で資産を大きく増やせる可能性はあります。
しかし、リスクが非常に高く資産を大きく減らしてしまう恐れがあるので、スタートではおすすめできません。
長期的かつ計画的に資産を増やしていくために、これから本格的にスタートしようと考えている方は少額から始めましょう。
病気や怪我に備えた民間の保険を検討する
1,000万円を1億円に増やしたいと考えているなら、病気や怪我に備えた民間の保険を検討してみてください。これは、万が一のときに運用中の資産を切り崩さないようにするためです。
そして、もし万が一のことがあれば保険金が支払われます。保険金で生活に必要なお金を工面できるので、投資を中断する必要もなくなるでしょう。
1,000万円の運用シミュレーション
1,000万円の運用シミュレーションを一覧表にまとめました。
10年目 | 20年目 | 30年目 | |
3% | 1,343万9,000円 | 1,806万1,000円 | 2,427万3,000円 |
5% | 1,628万9,000円 | 2,653万3,000円 | 4,321万9,000円 |
7% | 1,967万2,000円 | 3,869万7,000円 | 7,612万3,000円 |
10% | 2,593万7,000円 | 6,727万5,000円 | 1億7,449万4,000円 |
※野村證券『マネーシミュレーター「みらい電卓」』をもとに算出
1,000万円を大きく増やすためには、金利と期間が重要だということがわかります。
ただし、金利が高い金融商品ばかり選ぶとリスクも高くなる傾向があるので、バランスも重要です。
単に利回りで選ぶのではなく、金融商品ごとの特徴を把握してバランスよく投資するとよいでしょう。
1,000万円から1億円を目指すなら税理士への相談がおすすめ
1,000万円から1億円を目指すのは不可能ではありませんが、簡単に達成できるものではありません。そこで、1,000万円から1億円を目指すなら税理士へ相談してみてください。
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まとめ:1,000万円を1億円にするには長期的な計画が重要
短期間で1,000万円を1億円にするのは、あまり現実的ではありません。1,000万円を1億円にしたいなら、長期的な計画が重要です。
まずは、投資の目的をはっきりさせましょう。投資の目的が明確になれば、目標金額や選ぶべき金融商品も見えてくるでしょう。
「長期的な計画の立て方がわからない」「最適な投資先がわからない」という場合は、資産運用に長けた税理士への相談も検討しましょう。
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